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カムヰヤッセン「レドモン」③ 2009/1/19 19:00

意外にマチ・ソワ同公演観劇は初めてかも。ちゃんとは覚えてないけど。あ、そんなことない、去年のワルツマクベスであったわ。でも私にしてはかなり珍しい。やっぱり別日に観たほうがね。同じ日だと違いがムラにしか見えなくなりそうで。

が、今回はやっぱり千秋楽。違いましたわぁ。

脚本は何度確認してもおもしろい。アドリブなのか計算された伏線なのかわからない、その辺がうまい。そして板倉チヒロさんの演技が素晴らしい。この2本軸が両方あるから成り立ってる。

おそらく脚本自体は違う形に直してもおもしろいでしょう。だけどカムヰヤッセンの若い俳優さんたちを主体ではここまで生きてこなかったと思います。今回の公演はやっぱり板倉さんあってこそ。あの緩急使い分けた、笑いと感動をバランスよく配合した演技は彼ならでは。

こんなシリアスな場面で、え、笑い取るの、ってなりそうなところでも、場面の雰囲気を壊さず笑わすことができる。またシンプルなセットでの場面転換のうまさが目を引きました。

サービスなのか趣味なのか、ちゃんと脱いでくれてるし

好きだったのは転職をすると言い出せず、家庭と職場の間でぐるぐるまわるとこ。こういうのって目の前だから成り立ってる。しかも問題は深刻なのに、足取りが妙に軽く爽やかなのがおかしくって。

息子・デルの尻尾切りの件で担任が家庭訪問するシーン、ここは一番の山場。お父さんとしての愛情の見せ所と、俳優・板倉チヒロとしての見せ所がガチで。それに対する先生の負けない真剣さもこの脚本の魅力。主要人物だけじゃない感情表現が豊富なのって素敵。

家族への愛情あふれる父親まできっちりこなした板倉さんの新境地が今後どんな方向に進んでいくのか、また板倉さんみたいな客演なしでこの劇団がどう変化していくか、どちらも注目です。

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