フルーチョ「雨とレインコート」 2009/1/30 19:00
久しぶりに、驚きも発見も笑いも怒りもなにもない、感情の動かないつまらないお芝居に出会っちゃった。
よく知らないけど、3年ぶりの公演、2年半かけて書いた脚本だそうです。
30歳にもなって引きこもる兄、兄を疎ましく思う妹、父の愛人から妻となり兄妹の母として一緒に暮らす女。コミュニケーション不全のままそれぞれ勝手な生活を送る。兄は自殺サイトで知り合った女の子を部屋に連れ込み、心中の計画を立てる。妹は彼氏との間に子供ができたようだと悩む。帰ってこない父を待つ母は隣家の主婦・幸せの会の会長と親しくなり、スナックで働き始める。そんな家庭でのできごと。
俳優さんはさすがに上手なのに、脚本の薄っぺらさでどうにも見ていられない。どの人物も背景としての人生が全然感じられない。台詞ばかりが上滑りして、辛い。
兄の引きこもる訳、心中しようとしながらしない心の動き、出会った女の子の兄に惚れるまでの気持ち、兄を毛嫌いする妹、そんなかわいげのない子供たちを年が変わらないのに子供として愛そうとする母の気持ち、何から何まで共感できない。わからない。
今日の私が異常に鈍くなってるのかしらん。つまらないのに怒ることさえ思いつかない。妙に疲れたなってだけ。
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