4x1h project Play#2 「ソヴァージュばあさん/月並みなはなし」 2009/1/28 20:00
マチネからずいぶん間があいちゃったから、おうちに帰って昼寝して出直し。体調万全にして観るぞ。
「月並みなはなし」、この疾走感にぞくぞくしちゃう。話のキモの部分とテンポで押す部分のメリハリがいい。
黄眼帯のコウドウさん、素敵。熊川ふみさん、小柄なのに重量感ある迫力。惚れるわ。片目であの目ヂカラはなかなか出せない。
赤チームと黄チームでのちょっとした空気の違いも、おもしろかったです。ぴったり重なる前半から少しずつずれたり個性が出てきたりする後半へ。同じ脚本でシンクロさせて進めても、俳優の組み合わせやコトバ一つ、立ち位置の違いとかで変化が出る。無限に楽しめそう。
「ソヴァージュばあさん」、何度観ても始まる瞬間のすっと空気が締まる感じがいい。気温が5度くらい下がる感じ。
菊池美里さんのソヴァージュばあさんのすばらしさはもうこの際当然として。いい俳優さんを揃えているだけに、兵士たちもそれぞれに個性があっていいんです。
独白をする通訳でもある上野友之さん演じるアヒム。その姿から猟銃に模されたりするのもおもしろくって。でも基本インテリのしっかり者でやたら男前に見えちゃった。実はばあさんをよく観察しててとても慕ってるけど素直に出さない出せない兵士の役に酒巻誉洋さん。突っ張ってるのにちゃんとコミュニケーションしてるところが、ソヴァージュばあさんのひねくれ方とぴったりで、やっぱりうまい。一瞬一瞬の表情が見逃せない。ぬぼっとした坂口辰平さんはキャラどおり前に出てコミュニケーションするわけじゃない、けど常に後ろから様子を伺う感じが、兵士としての用心深さのようにも見えて。
4人の雰囲気が、あんなに言葉も少なく時間も短いのに、ちゃんと出会いの警戒から信頼に移っていくように感じられる。
とにかく、私にとってこの公演はとても心地よかった。何が好きか、ってうまく言えないんだけど、居心地のよさってのもあったのかな。4×1hの企画の狙い通りにまんまとはまっちゃった。
昼間に観たtoiと合わせて、なんとも幸せな一日でした。
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