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2009年1月

2009年1月に観たもの。

3日(土)   東京デスロック「その人を知らず」
       五反田団 「新年工場見学会09」
4日(日)   東京デスロック「その人を知らず」
       HIGH LIFE「アケミ」
5日(月)   サイバー∴サイコロジック「フーダニットしてくれる」
              東京デスロック「その人を知らず」
8日(木)   ナカゴー「自転車の盗難」
9日(金)   劇団印象派「L'Oiseau Bleu/青い鳥」
10日(土)  三田村組「動員挿話」
       7%竹「残り93%・・・」
11日(日)  飛ぶ劇場「有限サーフライダー」
       モダンスイマーズ「夜光ホテル~スイートルームバージョン~」
12日(月)  赤堤ビンケ「四日目」
14日(水)  「冬の絵空」
       花組芝居「泉鏡花の夜叉ケ池」
15日(木)  タテヨコ企画「アメフラシザンザカ」
16日(金)  カムヰヤッセン「レドモン」
17日(土)  サンプル「伝記」
19日(月)  カムヰヤッセン「レドモン」
       カムヰヤッセン「レドモン」
20日(火)  4x1h project「ソヴァージュばあさん / 月並みなはなし」WIP
21日(水)  3LDK「僕たちの町は一ヶ月後ダムに沈む」
       NODA・MAP「パイパー」
22日(木)  劇団ちからわざ「はるヲうるひと」
24日(土)  サンプル「伝記」
       wat mayhem「パンク侍、斬られて候」
25日(日)  イキウメ「イキウメ短篇集(図書館的人生Vol,1、Vol,2から)」
       サスペンデッズ「片手の鳴る音」
26日(月)  4x1h project「ソヴァージュばあさん / 月並みなはなし」
28日(水)  toi「四色の色鉛筆があれば」
       4x1h project「ソヴァージュばあさん / 月並みなはなし」
29日(木)  うずめ劇場「ねずみ狩り」
       劇団銀石「写楽コンプレックス」
30日(金)  フルーチョ「雨とレインコート」
31日(土)  高山植物園「天の空一つに見える」

35本。減らないな。

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イキウメ 「イキウメ短篇集(図書館的人生Vol,1、Vol,2から)」 2009/1/25 14:00

先々週のミスを思い出し、腹を立てながらNHKへ。今日は間違ってなくてよかった。しかも前回6列目まで段差なしだったことを確認したから、席は7列目で取りました。なかなかいいポジション。

短篇4本で。

「塞の河原で踊りまくる「亡霊」」これは去年10月に観たばかり。イキウメならではのひんやりとしたいやな感じは相変わらず。板垣雄亮さんの人間臭さがいい。

2つめと3つめは初見。だけど2つめ「輪廻TM」はハイバイバージョンを観たばかり。これ、こぢんまりしてるから大きなホールには向かないな。顔芸が目立たない。比べたくないけど、ハイバイ@リトルモアの方が。。。

3つめ「ゴッド セーブ ザ クイーン」女が自殺しようと屋上で構えてたら、おかしな男2人がやってきて、止めるでもなく促すでもなく。女は会社の金を横領した挙げ句、それを知られた同僚を殺しちゃったところだったけど、微妙に飛び降りにくくなっちゃって。困っていると、男たちは女の次の輪廻先を調べだして。。。

ぐだぐたした感じはそんなに好みじゃなかったけど、2つめの話とのリンクが見えた瞬間、ぞぞっとした。うわぁ、こういうことだったんだ、輪廻TMのあの人。こういう小技、大好き。これだからイキウメはやめられない。

4つめ「瞬きさせない宇宙の「幸福」」これもこの前みたばかり。隕石を見た瞬間想像を超える幸福感に包まれて、見ていることすら忘れて見入ってしまう。そのちょっと甘いファンタジックな設定と、見つめてしまう呪縛からは自分では逃れられず死ぬまでそのままっていうホラー部分と。ちょっと間抜けだけどそんな壮大な幸福感に包まれて死ぬなら。。。ってちょっと哲学的で、考えちゃう。怖い、けどおもしろい。

NHKでもまあちゃんとイキウメテイストは保たれていて、満足。

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フルーチョ「雨とレインコート」 2009/1/30 19:00

久しぶりに、驚きも発見も笑いも怒りもなにもない、感情の動かないつまらないお芝居に出会っちゃった。

よく知らないけど、3年ぶりの公演、2年半かけて書いた脚本だそうです。

30歳にもなって引きこもる兄、兄を疎ましく思う妹、父の愛人から妻となり兄妹の母として一緒に暮らす女。コミュニケーション不全のままそれぞれ勝手な生活を送る。兄は自殺サイトで知り合った女の子を部屋に連れ込み、心中の計画を立てる。妹は彼氏との間に子供ができたようだと悩む。帰ってこない父を待つ母は隣家の主婦・幸せの会の会長と親しくなり、スナックで働き始める。そんな家庭でのできごと。

俳優さんはさすがに上手なのに、脚本の薄っぺらさでどうにも見ていられない。どの人物も背景としての人生が全然感じられない。台詞ばかりが上滑りして、辛い。

兄の引きこもる訳、心中しようとしながらしない心の動き、出会った女の子の兄に惚れるまでの気持ち、兄を毛嫌いする妹、そんなかわいげのない子供たちを年が変わらないのに子供として愛そうとする母の気持ち、何から何まで共感できない。わからない。

今日の私が異常に鈍くなってるのかしらん。つまらないのに怒ることさえ思いつかない。妙に疲れたなってだけ。

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うずめ劇場「ねずみ狩り」 2009/1/29 15:00

福岡から東京に拠点を移して最初の公演らしいです。すごくチケットが売れてるようだったから気になって。全く情報もないまま。

オーストリアの作家が40年近く前に書いた作品をドイツ人演出で。どんな雰囲気なんだろ。

初めてのドライブで巨大ゴミ捨て場にやってきたまだ付き合う前の男と女。相手を知りたくて、知ろうとするあまりに二人が取った行動は、すべてを捨て去ることだった…。

脚本が内包してるモノはおもしろいかと思うけど、どうにも最初の設定が。。。なんていうか、タランティーノの映画みたいなキチガイドライブシーンから始まるのに、場面は日本のゴミ捨て場、しゃべる言葉は九州弁。うーん。身近でも遠くてもどちらでも受け入れられるけど、この中途半端さはとまどうばかり。

男も女も表層的に相手を知らないから、を繰り返す。女、夜中に二人で人気のないゴミ捨て場にドライブに来てて、ニューヨークの娼婦みたいな格好してて、なにカマトトぶって。男、相手を知りたい知りたいっていうけど引き合いに出すのは車。車のパーツのように女を部品に分解したいっていうような発言はどうなのよ。

お互いを受け入れるために持っているものをすべて捨てようとする。ポケットの中のもの、かばんの中のもの、お金、すべて。さらけ出そうと言う気持ちはわかるんだけど、そのやり方がどうにも物質的過ぎて薄っぺらく感じてしまう。そのやり方というか、ぽいぽい周りや舞台を汚す感じも、私は好きではないです。化粧品使ってぐちゃぐちゃしたりとか。

なんていうか、演出上とかテーマとか、必要性があって散らかしたり投げたり、っていうのは全然いいんですけど、むやみに奇を衒うような、こんなことまでしちゃうぞアピールみたいなやり方は受け入れられないんですよね。ネズミを撃つための銃の使い方も、客席に向けてパンパンやるのはなんかイヤ。音とかインパクトでびっくりさせたいのはありだけど、客狙わなくてもいいし。

その薄っぺらい感じをどうにか無視しようとして、がんばってたら、最後だけはどうにか受け入れられました。っていうか予想はしたけど奇抜だったからびっくりしたって感じだけど。俳優さんのがんばりを。

アフタートークで演出家と翻訳の方の話を伺いましたけど、自由度の高い脚本のようなので、翻訳の方の意図もずいぶん入っていたのではないかなあと思いました。方言を使ったこととか。見せ方によってはずいぶん違ったものになりそうな脚本には興味があります。そして4つのバージョンそれぞれ違う演出がなされているそうなので、違いは観てみたい気がしました。

セットの無機質なゴミとお月様はちょっといい感じでした。

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4x1h project Play#2 「ソヴァージュばあさん/月並みなはなし」 2009/1/28 20:00

マチネからずいぶん間があいちゃったから、おうちに帰って昼寝して出直し。体調万全にして観るぞ。

「月並みなはなし」、この疾走感にぞくぞくしちゃう。話のキモの部分とテンポで押す部分のメリハリがいい。

黄眼帯のコウドウさん、素敵。熊川ふみさん、小柄なのに重量感ある迫力。惚れるわ。片目であの目ヂカラはなかなか出せない。

赤チームと黄チームでのちょっとした空気の違いも、おもしろかったです。ぴったり重なる前半から少しずつずれたり個性が出てきたりする後半へ。同じ脚本でシンクロさせて進めても、俳優の組み合わせやコトバ一つ、立ち位置の違いとかで変化が出る。無限に楽しめそう。

「ソヴァージュばあさん」、何度観ても始まる瞬間のすっと空気が締まる感じがいい。気温が5度くらい下がる感じ。

菊池美里さんのソヴァージュばあさんのすばらしさはもうこの際当然として。いい俳優さんを揃えているだけに、兵士たちもそれぞれに個性があっていいんです。

独白をする通訳でもある上野友之さん演じるアヒム。その姿から猟銃に模されたりするのもおもしろくって。でも基本インテリのしっかり者でやたら男前に見えちゃった。実はばあさんをよく観察しててとても慕ってるけど素直に出さない出せない兵士の役に酒巻誉洋さん。突っ張ってるのにちゃんとコミュニケーションしてるところが、ソヴァージュばあさんのひねくれ方とぴったりで、やっぱりうまい。一瞬一瞬の表情が見逃せない。ぬぼっとした坂口辰平さんはキャラどおり前に出てコミュニケーションするわけじゃない、けど常に後ろから様子を伺う感じが、兵士としての用心深さのようにも見えて。

4人の雰囲気が、あんなに言葉も少なく時間も短いのに、ちゃんと出会いの警戒から信頼に移っていくように感じられる。

とにかく、私にとってこの公演はとても心地よかった。何が好きか、ってうまく言えないんだけど、居心地のよさってのもあったのかな。4×1hの企画の狙い通りにまんまとはまっちゃった。

昼間に観たtoiと合わせて、なんとも幸せな一日でした。

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劇団銀石「写楽コンプレックス」2009/1/29 19:30

桜美林系の劇団はやっぱりキャンパスが遠いからなかなかお試し、って気分にはなれません。でも、だから、都心で公演がうてるようになれるってことだけで信頼できちゃうかも。

東洲斎写楽を題材に。過去を捨てようと母親を姥捨て山に捨てたトラウマを持ちながら、浮世絵を描こうと苦労を重ねる写楽。一方で世界的には新大陸発見の動きなどがあり、写楽の作品は世界でも高い評価を受け。。。

当日パンフにあるとおり、本当にすごいエネルギー。これでもかとぶつけてきます。またそのテンションを全員が揃えてるからすごい。楽しい。かなり俳優さん訓練してるんだろうな。

ただマックス状態でずっと続くので、私は全部を受けとめ切れなかった。圧倒されてぼんやりする瞬間ができてしまい、言葉がとどまらずに流れていってしまいました。せっかくのパワーが逆効果に。。。抑える部分もあるとじっくり味わえたのに。

私の趣味ですが、衣装がとっても好き。カラフルでポップで。髪の色から足の先までちゃんと作りこまれている細やかなセンスがいい。写楽の母・ゴクロウのスニーカーが片方だけ折り返されて柄が見えてたりとか、北斎の髪飾りとか、ルノワールのタイツとか、伊能忠敬の髪型が場面によって変わったりとか、セザンヌの手のペイントとか、もう大好き。

交流もあるせいか、雰囲気は柿喰う客に通じるモノがあります。しゃべり方や動き、コトバでの遊び方まで。今回は類似点が気になっちゃったけど、育っていき方は違うはず。だから次がどうなるか、楽しみ。

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toi「四色の色鉛筆があれば」 2009/1/28 14:00

トラムの2つめ、平日2日間3ステージのみという観客泣かせの公演。期待たっぷりで。

濃い4本立て。

一つめ、「あゆみ」前回公演と同タイトルだけど人数を3人に絞っての改編。あゆみちゃんと幼なじみのみきちゃんの人生の歩み。演出は前回同様、会話をしながら右から左へ、左から右へとひたすら歩く。

幼い頃のちょっとした思い出、移り変わっていく風景が見える。じんわりほろ苦く感じるような懐かしさが優しくっていい。

まぁ前回公演あっての、って面もあるけど。

二つめ、「ハイパーリンくん」大人数でガヤっと出てきて、ストーリーはない。宇宙についての一考察、とでも言う感じ。

理科と数学と歴史の授業みたいな。虹の成り立ち、円周率、万有引力の発見、などなど質問、会話しながら、時にラップのリズムに乗せて軽快に。よくわからないけど楽しくなってくる。

10のN乗の距離を説明しながらの後半は、だんだんと舞台が客席まで拡散していく。包み込まれるようで心地よい。照明も落ちた中、四方から響く俳優の声に耳を澄ませながら目を閉じていると、ゆったりと世界が変わっていくよう。私は今、宇宙の中、この輪の中、作品自体の中。涙が出てくるくらいの幸せなトリップ感。

三つめ、「反復かつ連続」内山ちひろさんの一人芝居。てっきり場つなぎくらいの軽いものかと思いきや。。。いやいや、すばらしい。

ある家庭のある朝の風景。目覚まし時計で始まるいつもの朝。寝起きの悪い娘がぐずりながら朝の支度をし、学校に行くまでのシーンを淡々と描写します。

終わったと思ったらまた目覚ましのシーン。さっきの娘の声だけ流れ、そこで今度はお姉ちゃんが演じられる。あ、そうか、そういう会話だったのね、と楽しんでると、また一巡し、次。子供は実は四人姉妹、そして母、最後に祖母…。

この何度も反復されるシーンがなんともいとおしい。なにげない、この家族の中では何度も繰り返された朝なんだろう。だけど決して今も繰り返されてるわけじゃなさそうな、ノスタルジー。誰の記憶の中にも断片がきっとある。

私の弱点が母娘モノっていうせいもあるけど、気付いたら涙がつーっと流れてました。手が届かなくなっちゃった幸せな時間。でもその時間を経てきたことだけでも幸せ。

こういう形の一人芝居、おもしろいな。ズームイン朝のテーマの一人セッションだなんて。

四つめ、「純粋記憶再生装置」今はもう別れてしまった男女の記憶。そんな出来事ほんとにあったかどうかすら、今となっては思い出せないけど、幸せだった頃の思い出の再生。

男女二人ずつだったから二人一役かと思ったら、性別関係なく四人で二役。身体の役と台詞の役はバラバラで、ある二人がだらりといちゃついていると、その台詞は外側の二人が発していたり。身体は男性として振る舞いながら台詞は女性役だったり。不思議なちぐはぐ。

口パクにはちょっと違和感もあったけど、おもしろい。言葉を発する人、感情を持つ身体、そのずれがどこからどう生じているのか、きょろきょろしながら探す。誰がどうだとしても、幸せなころの記憶だから皆幸せそうなのがうれしくなる。

ただ、4人だけにしては舞台が広く感じてしまいました。雪の場面にはあれくらい広いほうがよかったかもしれないけど、奥と手前に分かれてしまうときょろきょろしにくい。

うん、でもどの切り口にしてもおもしろい。これをおもしろいとしか言えないのがもどかしいんだけど。意外性たっぷりの演出が、言葉や身体でちゃんと裏づけされているから、安心してどっぷり感情を解き放てるのが幸せ気分につながってると思う。うん、観て幸せになれる作品はいい。

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4x1h project Play#2 「ソヴァージュばあさん/月並みなはなし」 2009/1/26 20:00

菊地奈緒さんが素敵な脚本・演出・俳優さんを集めたこの企画。だんだんとすごいことになっていってますね。どちらかと言えばWIPも観た「ソヴァージュばあさん」目当てで。「月並みなはなし」は若干恐いもの見たさあり。だって中屋敷演出なんて想像できないんだもん。

まずは中屋敷法仁演出の「月並みなはなし」。月に移民する計画に応募し、すんでのところで落選した仲間で集まって残念会。が、その中から補欠として一名だけ合格できることになり、という黒澤世莉さんの脚本。

登場人物以上の数の俳優さん集めてどうする気?と思ったら、大きく2チームに分けて二人一役。同じ役の二人が次々に台詞を、シンクロさせたり輪唱したり。長い台詞を超早口でまさに中屋敷節。

これがなんとも言えずおもしろい。柿喰う客だから完全に確立されていると思っていたあの世界が、土台も骨組みもすっかり変えてしまっても成り立つなんて。目から鱗な出来上がり。

やはり脚本の強さは圧倒的。だからその芯を残しさえすればおもしろいのは当然。だけどそれを完全に芯で捕らえるのは至難の業なんじゃないのかな。ホンの中での感情の動きは自然に流しながら、自分の色をしっかり押し出す。

私の勝手なイメージでは中屋敷さんの描く世界は中屋敷さんの脚本で、さらに柿喰う客の俳優さんたちありきでしかできんもの、と思っていたから、しかもどちらかといえば演出より作家さんよりなのかと思っていたから、びっくりです。すごいです。

そして、この演出についていった俳優さんたちもすごい。あのパワフルでスピーディーな台詞回しを完全にシンクロさせたり、木霊のように繰り返したり。あれは大変だ。

さてさて、それで口をあんぐりしたあと、一息ついて「ソヴァージュばあさん」。短いから休憩なしの方がいいんじゃないの?って思ってたけど、気分を変えるには必要なブレイク。

ドイツの統治下で暮らすフランス人のソヴァージュばあさん。息子を兵隊にとられて生死もわからないが、ドイツ兵が押しかけて宿泊させろといわれれば逆らわずに従う。やはり何日も一緒に過ごせば、言葉は通じなくても情は移るもの。お互いに助け合いながら暮らしていたのだが、そこへ息子の安否の知らせが入り。。。

はぁぁ。ほんとに素敵なお話。展開分かってても何回聞いてもどきどきする。

そしてこの出来上がり。数日前のWIPに比べてホントにすごいことになってる。リーディング公演の時と同じ俳優さんを集めたこともあり、WIPはまだリーディングの時の印象を引きずっていましたが、やはりセットもつき、照明も入り、衣装もあると、こんなにこんなに立体的になるんだなぁ。

セットや衣装がものすごくかっこいい。作りこみすぎずにシンプルなところがこの世界観にぴったり。

ただ、WIPの時にはとても印象的に耳に残ったメトロノームの刻みが、他のパーツが揃ったせいで薄く感じたのはもったいなかったな。火事が起きるまでの高ぶりの中であのカチカチがすごくよかったのに。

まぁ何より、菊池美里さんのソヴァージュばあさん、ほんとにすばらしい。この存在感、この迫力。この役はこのキャラはこの人の為にあるんじゃないかというくらいのハマリ役。40歳そこそこなのにばあさん呼ばわりされるようなふてぶてしさと、気づかないところで敵兵に心遣いをする優しさと、そして最後のあの事件を起こすほどの母の愛。息子の訃報を聞いた瞬間のこわばりと、それで一度ひざまづいた後、一回り小さくなったように感じる身体。

企画全体チャレンジな部分が多いようだけど、とってもいい方向に進んでたと思います。気持ちいい衝撃に包まれました。

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サスペンデッズ「片手の鳴る音」2009/1/25 17:00

シアタートラムのネクストジェネレーションシリーズも始まりましたね。おもしろいの取り上げてくれても、ほんと期間が短すぎるのが玉にキズ。

サスペンデッズも気になりながらまだ観てなかった劇団。早船聡さんの外部作品も未見だけど、去年の活躍が目覚ましかっただけに期待感ふくらみまくり。

幼い頃に蒸発した母の思い出を持たず、亡き父の跡を継いで床屋になった義男。幼なじみの妹の出戻りシングルマザーに心を寄せ、その息子をかわいがっている。ある日、結婚した姉・広子が夫の浮気でもめて家に戻ってきた。広子が家を片付けたことから、一枚もないことにして隠していた母の写真を義男に見つけられてしまい…。

姉と弟、母と子、兄と妹、幼なじみ、妻と夫、様々な関係性がとても細やかに丁寧に描かれてます。詰め込まれている感情はかなりぎっしりだけど、そのどれもに共感できるし、ぐっとくる。

登場しない人物の見せ方がものすごくうまい。姉弟の両親、幼馴染の妹の息子、ゲイの同僚の母親など、かなり重要度の高い人物が登場しないままに、そこに存在する関係や感情を描き出すってのが。こちらの想像力が突っ走れる隙間を残してくれてる。

ちょっと私の集中力が欠けていたので、一歩離れてしまいましたが、これ、体調いい時だったらジャストフィットして号泣してたかも。

自分の記憶として持ち合わせていないエピソードを、こんなに自分の中から湧いてくる感情として受けとめさせられちゃうって。。。

特に姉の母への複雑な思い、やられました。あれだけ憎んでるようにふるまいながら、裏腹な感情が。

感情移入のポイントや状況の受けとめ方が性別によってかなり変わりそうな内容。だからこれを男性が書いて男性ばかりの劇団が作っているっていうのが意外だし不思議。さらに再演にまで選んでいるっていうそのセンスに興味が沸きました。他の作品も気になるなぁ。

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3LDK「僕たちの町は一ヶ月後ダムに沈む」 2009/1/21 14:00

1月ってなんか観たいのが少ないように思えるのは気のせい?やっぱり年末年始の稽古を控えて公演減るのかしらん。時間はあるのに観るもんのない悔しさったら。

そんな感じだから今日もお初の劇団へ。せんがわ劇場も初めて。意外に新宿から距離あるのね。

15年ぶりの同窓会。来月にはダムの底に沈んでしまう学校に集まった仲間達。昔話に花を咲かせたり、タイムカプセルを掘り出したり。

とーってもありきたりな内容をなんの意外性もないままテンションで押し切る。いろんなドラマは詰め込まれてます。しんみり浸れる場面もあるんだけど。

悪くはない、俳優さん達も味はあるし、脚本も破綻してるわけじゃない。だのに、なんか観て損した気分になっちゃう。

わざわざ仙川まで、劇場に足を運び時間を割いてまで観た甲斐があったとは、到底思えない。悪いわけじゃないからそう感じてしまうことがひどく悲しくなる。

こんな内容なら誰でも思いつくような話。キャラは立ってても役柄シャッフルも全然成り立つ配役。今この瞬間だから、っていう強みが一切ない。

初めて観たお芝居がこれだったらそれなりに笑えて泣けたかもしれない。だけど次に観たくなる動機になるとは思えない。そんな複雑な、ちょっと哀しくなった公演でした。

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4x1h project Play#2 「ソヴァージュばあさん」ワークインプログレス 2009/1/20 20:30

前から気になっていたワークインプログレスという企画。初体験です。なんか意見とか言わなくちゃいけないのかしらん、とちょっと緊張しながら、でも稽古みたいし、ということで。

去年の5月のリーディング公演の脚本を。うーん、本公演前だから詳しくは内緒。

でも、ソバージュばあさんほどリーディングにもってこいな脚本をさすがにきちんと立体化してますねぇ。脚本の時点で動きのあるものではないし、海外の戦争中の話だっていう遠さはあるのに、人として息づいてる。流れ上必要ではない動きが加わることでそこで演じてるおもしろさが醸し出されてる。

ただ劇場サイズや客席の広さがわからないので、俳優の少なさがどう出るかが気になる。狭い劇場で横に広がると結構観にくくなっちゃうからね。

リーディングの時と同じ座組を揃えてるっていうのもこの企画ならでは。ここじゃなきゃ絶対観られない取り合わせですもん。

ワークインプログレスだからと、特に建設的な意見を求められるでなく、普通に観て普通に感想を伝えて、って感じだったのでよかった。懇親会として普段なかなか話す機会のない俳優さんや演出家さんとも気楽に話せるチャンスだとわかりました。

稽古観てから公演観るともっのすごくおもしろいから、どんどん他でもやって欲しいなって思います。あと気楽な交流の場として貴重。

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カムヰヤッセン「レドモン」③ 2009/1/19 19:00

意外にマチ・ソワ同公演観劇は初めてかも。ちゃんとは覚えてないけど。あ、そんなことない、去年のワルツマクベスであったわ。でも私にしてはかなり珍しい。やっぱり別日に観たほうがね。同じ日だと違いがムラにしか見えなくなりそうで。

が、今回はやっぱり千秋楽。違いましたわぁ。

脚本は何度確認してもおもしろい。アドリブなのか計算された伏線なのかわからない、その辺がうまい。そして板倉チヒロさんの演技が素晴らしい。この2本軸が両方あるから成り立ってる。

おそらく脚本自体は違う形に直してもおもしろいでしょう。だけどカムヰヤッセンの若い俳優さんたちを主体ではここまで生きてこなかったと思います。今回の公演はやっぱり板倉さんあってこそ。あの緩急使い分けた、笑いと感動をバランスよく配合した演技は彼ならでは。

こんなシリアスな場面で、え、笑い取るの、ってなりそうなところでも、場面の雰囲気を壊さず笑わすことができる。またシンプルなセットでの場面転換のうまさが目を引きました。

サービスなのか趣味なのか、ちゃんと脱いでくれてるしlovely

好きだったのは転職をすると言い出せず、家庭と職場の間でぐるぐるまわるとこ。こういうのって目の前だから成り立ってる。しかも問題は深刻なのに、足取りが妙に軽く爽やかなのがおかしくって。

息子・デルの尻尾切りの件で担任が家庭訪問するシーン、ここは一番の山場。お父さんとしての愛情の見せ所と、俳優・板倉チヒロとしての見せ所がガチで。それに対する先生の負けない真剣さもこの脚本の魅力。主要人物だけじゃない感情表現が豊富なのって素敵。

家族への愛情あふれる父親まできっちりこなした板倉さんの新境地が今後どんな方向に進んでいくのか、また板倉さんみたいな客演なしでこの劇団がどう変化していくか、どちらも注目です。

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カムヰヤッセン「レドモン」② 2009/1/19 14:00

せっかく時間があるのにあまり公演やってない日はつまらない。マチネ、他に観たいのなかったから、リピート。夜も観るのに。

ゆったりと安心して観られるっていいな。

初日に比べ、だいぶこなれてる感じはしました。そのせいかややゆる。慣れて盛り上げどころが見えてきたからちょっと調子に乗ったらスベったみたいな部分があったかな。

でもやっぱりよくできた作品だと思う。前半でしつこいくらい丁寧に設定を説明してくれてる。説明がましくなく。だから無理なく話についていき、感情のうねりに乗ることができる。そして伏線と言うか、細かい網の張り方が見事に回収されてる。主宰の話作りと演技で嫌味なく、おもしろい。

2回観るとキレイにまとめすぎてて物足りないかもとも思いましたが。

美術、とっても素敵。宇宙を表す傘の骨とかアイディアですよね。カラフルな椅子はデザインもおもしろく、とってもかわいい。

ソワレも楽しみです。

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サンプル「伝記」 2009/1/17 18:30

サンプル、というか松井さんの作品にどこか苦手意識のある私。どこがどうダメ、とかじゃなく、何がいいのかわからなくなる感じが。

そんなわけで期待はしながらも気楽に向かった今回。

仕事後の定番で前半、かなり瞼が重い。

話は全く意味わからん。自分の父親の伝記を紹介しはじめた社長(古館寛治)。伝記の紹介に駆り出される社員(金子岳憲、石澤彩美、三橋良平)。その父親の愛人(羽場睦子)やその息子(吉田亮)が出てきて、いろいろかき乱されるが。

前半、かなり必死に話を追いました。挙げ句、起きていられなくなりました。

中盤、マダムK(申瑞季)がその場に存在することの意味を説きだした辺りから。俄然おもしろくなり。

ああ、話なんて、意味なんて、追いかけたからいけなかったんだ。これのおもしろさはそんなとこじゃない。

ストーリーはシュールでナンセンス。まるで寝ている間の夢のよう。夢だから、登場人物は、傍からみれば支離滅裂でおかしいけど、当の本人は一生懸命。狙いやネタじゃないから、余計におかしくなる。

そういう騙されてるんだかよくわからない、虚実の入り交じった中での、俳優さんの振り切れた演技が最高。

理屈はつけるけれども、やっぱりなんでこんなにおもしろかったのは理解不能。理解をあきらめたからおもしろいのか。脚本が、俳優が、その場自体が、といろいろ考えてはみてもなんか違う気がする、ピンと来ない。

おもしろいというコトバがまた足りないんだけど、笑えるという意味ではなく。感情の動かされ方が説明不能、といった感じ。笑えたり涙が出そうになったり、息が詰まったり。

松井周さんの頭の構造を覗いてみたくなりました。子供なんだか大人なんだかわからない、無邪気でありながら構造的。

うん、眠かった時間を取り戻しに行かなくちゃ。再チャレンジ。

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タテヨコ企画「アメフラシザンザカ」 2009/1/15 19:30

行きたかったけど、ちょっと疲れて折れそうになりながら、でもやっぱり行こうと気持ちを奮い立たせて。で、ほっこり元気になれました。

坊さんシリーズ第5弾。修業僧の一人、永然(好宮温太郎)の実家の寺に姉(勝平ともこ)の子供を誘拐するという脅迫文が来た。姉は驚いて村中から助っ人を頼んだり、たまたま近くにいた永然達を呼び付けたり。みんなが集まったその夜…。

修業僧達のなんとも人間臭く不真面目で愛らしい姿に癒される。田舎の閉鎖的な人間関係にうんざり。戯れる妖怪に笑っちゃう。永然と姉の幼なじみ(舘智子)の会話にしんみり。

とてもよくできている脚本に存在感のある俳優さん。じっくりと観応えあり。大きく事件が動くわけでもないのに目が離せず、久しぶりに時間があっと言う間に過ぎたように感じました。

妖怪を題材に取り上げてるのに中心ではなくさらっと存在してるだけで深く追求しない。あくまで見せられるのは人間。妖怪に取りつかれたり、妖怪を見たり、妖怪を騙ったり、妖怪を恐れたりする人間。そのスタンスがすごくよかった。

だから光る俳優さんの姿。タテヨコの俳優さんてどちらかと言えば派手さはそんなになく、私からしてみるとなかなか顔と名前が覚えられないcoldsweats02でも、だからこその力強さと言うか芯の太さがあるように。そこに生きている人間としての命が感じられるって言うのかな。

客演の勝平さんの目力、っていうか表情と言うか、これが壮絶。最初の登場場面からの、弟とお客さんへの目の表情の違いとか、驚く。ああ兄弟ってこう、っていうリアルさと外面の違いが一瞬にして感じられる。 以降も顔芸としたいくらいに表情豊かで、それは大げさとかテレビ的な抜きのシーンとかではなく、この距離感だからわかるおもしろさ。

ほーんと行ってよかった。もう一回観ようかとも迷う。

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カムヰヤッセン「レドモン」 2009/1/16 19:30

クロムファン、板倉チヒロファンといたしましては観逃せない作品。主宰の北川大輔さんはクロムの演出助手を何度もやっているとのことですし。最初楽日に行く予定だったけど、おもしろかった場合リピート出来ずに悔しい思いをしないようにと、まずは初日。二度観の予定で。

宇宙人レドモンと共存する未来。しかし人間とレドモンの交配は奇病を誘発することがわかり。レドモンの迫害、レドモンを匿う人間の追放が国家レベルで行なわれていた…。

チラシの裏の奇妙な文章を読んで、奇を衒ったおかしな作品じゃないといいなと心配したけど全くの杞憂。SFではあってもかなりストレートな人間ドラマ。

厚労省に勤め、迫害する側の人間・立川役に板倉さん。迫害する側なのに妻はレドモンで、息子までいる。息子にはレドモンの証拠である赤い尻尾が生えていて学校でいじめられたり。同僚が実はレドモンであったことがバレて追放されたりする中、自分もレドモンの家族がいることを目撃された立川は。

公然と差別される立場が設定される中での人間関係、家族、恋人、友人、同僚。愛の形や想いの深さを描いていきます。恥ずかしくなるくらいに熱い想いを抱いた人たちの温かい心。すっごく力が入ります、観てるこっちが。

この俳優陣の中では、失礼ながら板倉さんは客寄せパンダ的存在かと思っていました。だけどしっかり俳優としての魅力も引き出した上でいい味を出してます。前半、っていうかオープニングはかなりべたべたないつもの板倉さん。それがおとんという立場を見せてからは家族を守る大人の男に。ステキ。

やはり普段のクロムを観ている北川さんの演出だからここまで生き生きとした姿が見られたんでしょう。

かなり作品はどうあれ、彼さえ観られればっていう態度で臨んだのでバランスよく観ていたかは疑問なのに、それでも作品の味わいは十分楽しめた気がします。

舞台の使い方、照明など素晴らしいんです。舞台に斜めに引かれた一本の白線。この存在がすごい。たったこれだけであれだけのものを表しちゃうんだから。あの白線を思いついただけでこの作品は勝ち。

アゴラ劇場の線路の向こう側でこんな劇団が育っていたとはねぇ。北川さんの舞台上での迫力も23歳とは思えない圧迫感。駒場に大注目だな。

やっぱり2回観ておくことにしてよかった。初日でここまで行っていれば、後半はとっても楽しみ。

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赤堤ビンケ「四日目」2009/1/12 19:00

今日は開演時間を勘違い。19時半と思い込んでて、向かう途中でハッと気付く。それから猛ダッシュ。なんだか自分のボケ加減に悲しくなる。

なんとか間に合ったものの、急いだせいで体があったまっちゃって最初の30分、眠いのなんの。始まりの暗転ですでに睡魔に負けかけちゃった。

なので初期設定不明のまま観劇。後半はなんとか持ち直したんだけど、それがよかっただけに最初の眠気は痛恨。

貧乏で6畳一間に二人で暮らす大学生の兄と高校生の弟。父違いだけどとても仲が良くて。ある時兄の父親に弟がいることが判明する。お金持ちだけど人柄最低な叔父のまわりには、彼を殺したいほど憎んでいる人がたくさん。叔父の愛人と弟の友人たちは結託して完全犯罪に挑むが…。

その犯罪が起こるまでを一日、二日、と時間軸に沿って展開。なかなかのドキドキ感。当日パンフにある通り、物騒な気配にそそられる。

叔父の愛人役の牛水里美さんの無表情な色気にもゾクゾク。弟の友達はいかにも悪びりたい高校生キャラでにんまり。大人ぶって得意げにしゃべる様子がその辺の電車の中とかにいる感じ。

事件的な緊迫感がしっかりとありながら、兄と弟のシーンの優しい感じも丁寧にみせてくれる。二人で焼そばを食べる場面、何気ない会話だけどいい。

あーあ、しっかり観たかった。自分のバカ。

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モダンスイマーズ「夜光ホテル」 2009/1/11 18:00

うわぁ、ついにやっちまった、チケット取り間違え。夜のチケット取ったつもりで会場に向かう途中にチケット受け取ったら、昼のを取ってた。しかも珍しくぴあなんか利用しちゃってたから、お金は引き落とし済み。あぁん、損した。まぁせっかく来たから当日券で入りましたけど。倍額かけて観せていただきます。くそっ。でも入れてよかった。

しかもさすがNHKの奴、当日券の待遇なんだか悪い。そもそも開場したかを外にアナウンスしないもんだから、みんなずっと外で待たされてましたよ、寒い中。

でも作品の出来はかなり満足。去年の5月の初演は観たから、話はわかってたけど、今回の方が私の中ではよかったかも。

スイートルームバージョンてことで広々したいかにもなお部屋。初演のせせこましい中での空気がどうなっちゃうかしらと心配だったけど、意外にも距離感が吉と出てる。男同士の関係性、キャラが、広い舞台の中で少しずつ動いたりすることでつかみやすかった。

例えば終始黙ってゲームしている春文(古山憲太郎)。群れから離れていることは変わらないけど、部屋の中での動きがあるので、今起こってることへの関心の度合いや関連の高さを計ることができる。狭い部屋だと存在感が邪魔になって中心で見せたいことが薄まっちゃってたけど、今回は関係ない場面ではうまくフレームアウトできたような。

直人(津村知与支)がよく動き回るから無邪気なキャラが引き立ち、他の動かない人との対比が生まれて。

一つ難を言うとしたら、ホテルの従業員のキャラ設定。前のビジネスホテルならあんな態度も納得だけど、スイートがあるような一流ホテルの従業員の教育があれじゃ困る(笑)

それにしても、あれだけの空間を俳優5人だけでしっかり埋め尽くしていたのには驚嘆です。緊迫した空気は薄まることなく行き渡っている。

うまくモダンスイマーズの色を生かした作品になってました。よくやった、NHK。放映が楽しみだな。願わくばアップより全体を映してほしいな。

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7%竹「残り93%…」 2009/1/10 19:00

7%竹ってよく聞く名前な気がするけど、ワンマンライブは初めてらしい。出演者も脚本陣もかなりすごいけど。

開演前の混乱を避けるためにって開場時間繰り上げのお知らせが前日に届きました。いったいどれだけにぎわってるんだ?それにしても開演押さないためのこういう配慮ってすごいな。制作がちゃんとしてるっていうのは好印象。

ワンドリンクあるから早めに行って飲みながら待つのが正解。

コントは間の外し方とかが絶妙。爆笑じゃないけどちょっとぽかんとする笑いが。

やっぱりコントは外部から提供された脚本より中で書いたモノの方がおもしろい気がするな。脚本自体のおもしろさの差っていうわけじゃなく、作り上げられる中での練られ方なんだろうけど。

合唱部とか、なんとか(  )タイムとかが結構好きでした。

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三田村組「動員挿話」 2009/1/10 14:30

このところ若い作演出家とのコラボをしていた三田村組が岸田國士作品を。

日露戦争に動員されることになった少佐の家にて。少佐は馬丁を供に連れていこうとするが、馬丁はお勤めを果たしたいという男としてのプライドはあるものの、離れ離れになりたくないと少佐に歯向かうまでする恋女房に逆らえず、少佐の命令を断る。でもやはり気持ちは揺れ続け、ぎりぎりになって戦地に行くことを決意。夫の意志が覆せないと悟った妻の行動は…。

さすがによくできた作品だけど、なんだか物足りない。すっごく通り一遍に感じてしまいました。なんでだろう?

夫婦の愛の姿に感動はする。でも生身の身体から発せられたというより、台詞としての言葉の意味の方が勝ってしまっていたように感じました。だから理屈では感動するけど体が反応してこなかった。妻の情念をもっともっと感じたかった。

私、動員挿話も三田村組も観たことあるつもりで行ったけど、どうやらどっちも初めてみたい。記憶がおかしい。

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劇団印象派「L'Oiseau Bleu/青い鳥」 2009/1/9 14:00

この週末は時間がある割に観たいものは少ない。やっぱり韓国までデスロックを追いかけるべきだったか。。。

っていうことでまた新規開拓。最近の開拓ポイントは適正な価格設定。あとで感じるかもしれない損した感を最小限に抑えるために。

印象派だなんて硬い名前だからてっきり古い劇団かと思ったら意外にも20歳前後の若い方々。へぇ、ネーミングもいろいろね。

兄の暮らす別荘に野鳥観察に行った女子高生4人。隣の家には同世代ながら妊娠してしまい産もうとしている女の子がひっそりと暮らし、時折ピアノを弾いている。作家をしている兄は高校の先輩でもあるが、高校時代に同級生を妊娠させた過去があり…。夏が終わるとその妹に生理が来なくなった。妹は考え抜いた末産む決意をして。。。

ありがちな物語にありがちな登場人物という手垢つきまくり状態にしてはなかなかおもしろく観られました。脚本にところどころ光るところがあって。

ポエティックな独白から始まったので、うわ、耽美主義的ヤバイ系マスターベーション演劇にあたっちゃったか、とヒヤヒヤしたけど、たまに挟まれるボケとツッコミとかにちょっと安心。

また、野鳥の知識やアンネの話、百人一首、赤飯のエピソード、菩提樹の歌などの折り込み方がスマート。その辺りのまとまり方も買い。

2000円という価格設定はまあ妥当かな。とはいっても映画と比較するとどうかなぁ。予想よりはおもしろかったけど、俳優さんはまだまだな感じだし、どちらかといえば芝居というよりは、日曜の午後の民放テレビの若手脚本家によるフレッシュなドラマにしたらよさそうな雰囲気。

音楽の違うバージョンもあるらしいけど、音楽はそんなに印象に残らなかったな。

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ナカゴー「自転車の盗難」 2009/1/8 19:30

またもや初めての劇団。これだけ観ててもまだまだ知らない劇団がたくさんあるってのが恐ろしい。

タイトルどおり、自転車の盗難にあった中学生のお話。恋やいじめや不登校や同性愛や介護や凶悪犯罪やストーカーなどを盛り込んで。

小さなひっかかりポイントがたくさん。あ、いい意味での。まずあんなに自然に気持ち悪い人が何人も出てくる。ホンモノにはなるべく出会いたくないけど、お芝居に出てくるキモイ人って大好き。単に見た目が、とか、だけじゃなく、行動が、とか、とんでもないタイミングでとんでもないことをしゃべったり、とか、表情と台詞と動きがちぐはぐ、とか。演技と演出がぴたっとはまったキモさは最高。

キモさを考えていくとどのキャラもそれぞれおかしくて、そういうちょっとずつ狂っている歯車がかなりのおもしろさを生み出してる。中学生設定っていうのもうまいな。

そういった様々な種類のキモさを描いてるだけでもなんか拾い物した気分。予想外の部分で笑わされちゃったりするとね。

形容しがたいパワーは感じました。ただ後半はちょっと長く感じたな。わりとシリアスなお父さんと娘のシーンとか若干白けちゃった。もっと削ってもよかったかも。

台詞がまともに言えてなかったり、衣装がしわくちゃだったりするのも、どうにかしたほうがいいとも思います。

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東京デスロック「その人を知らず」東京最終公演 2009/1/5 15:00

終わってしまいました。さびしいです。

最終日なので、好きなシーンをただただ羅列させていただきます。

まずオープニング、爆音からの静寂。今日はスクリーンが「演劇LOVE」から始まって、涙が出そうになっちゃった。

折原アキラさん演じる記者が軍人の部屋で一通り主張を述べた最後に「ぐー」と詰まるとこ。

空襲開始で赤玉が飛んでくるとこ。

山田裕子さんがマイクに向かって祈る場面。何度観ても涙が出る。

爆弾が落ちて机が散るとき。マイクのごつんていう音がすごくいい。

弟・明が友吉(夏目慎也さん)に向かって赤玉を力一杯投げ付けてるときの友吉の表情。飛んでくる玉を避けようともせず、優しい哀しい目で弟をただ見つめる姿。感動しながらも玉もっと投げろ、当てろって思ってしまうんですが。

空襲のあと、再びみんなが机を持って集まろうとした時、一人離れて場所をとる佐山和泉さんのたたずまい。かっこいい。

自殺してしまう父(猪股俊明さん)が階段を上る直前に振り返る姿。

ベストシーンは。。。うーん一つに絞れないので二つ。

ベストその1。人見牧師が妹の祈りを聞いたあと、祈れない自分に懊悩する。「秋桜」の歌詞に思いを重ね絶叫するシーンは今思い出しても涙が。。。自分を祈れなくさせたのは悪魔ではなく天使である。台詞の一つ一つが重くて。

ベストその2。いなくなった父を兄を探してほしいと願う友吉の妹・俊子が周りのみんなと手をひっぱり合う場面。男優トークで村上聡一さんが一番訳わからない場面だって言ってましたが。机から落ちまいとする必死さと想いの熱さと見た目の滑稽さに、笑っちゃうと同時にぶわっと涙も出る。訳わからないからぐっとくる。毎回ほんとに落ちそうでドキドキするし。

私の中で棒読みチャンピオンは坂本絢さんだな。最初の尋問、終戦時の叫び、労働組合の野次、どれもやたらと迫力あっておもしろい。声の大小やスピード変化だけなのに。

作品としてはヘビィだったけど、すっごく充実。幸せな年末年始をすごすことができました。

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12月31日夜 東京デスロック「その人を知らず」③年越しバージョン

いよいよ公共化の瞬間、年越しバージョン。

夜中だからデスロック得意技の爆音が使えないらしい。どうするんだろ。

始まり、君が代から。厳かでよかったな。一気に戦時中気分になる。

公共化と言っても基本台詞は切らずにいく様子。なんか安心。長くても素敵な作品だから。

やっぱり前半、空襲が来る辺りからがとても好き。高揚する。

今回、ほんと言葉とかストーリーが生きている。三好十郎っつう人のホンはすごい。深夜の一芸大会での多田さんの朗読でもそうだったけど、早口棒読みでも伝わる力がぞくぞくする。自分の感覚としてどうしても言葉に頼ってしまうので、そこが強いと好き度合いが高まっちゃう。

音が弱いのはやっぱりさびしい感じはしたな。めりはりというか。

でも一幕の終わり、普段ならアゲアゲで終戦なのが、この日はぶすっとしたまま黙々と。終戦の複雑な心境、私はこっちのほうがしっくり来た。音がない部分でのお気にいり。

仕事してから駆け付けたから、深夜になった後半はちょっと眠くなっちゃった。だから余計爆音ほしかった。

終演後新年会も兼ねつつキャスト・スタッフの一芸大会。かなり楽しかった。一芸って意外なところに潜んでるんだなって感心します。発想次第で。

とても充実した年越しとなりました。

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