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タテヨコ企画「アメフラシザンザカ」 2009/1/15 19:30

行きたかったけど、ちょっと疲れて折れそうになりながら、でもやっぱり行こうと気持ちを奮い立たせて。で、ほっこり元気になれました。

坊さんシリーズ第5弾。修業僧の一人、永然(好宮温太郎)の実家の寺に姉(勝平ともこ)の子供を誘拐するという脅迫文が来た。姉は驚いて村中から助っ人を頼んだり、たまたま近くにいた永然達を呼び付けたり。みんなが集まったその夜…。

修業僧達のなんとも人間臭く不真面目で愛らしい姿に癒される。田舎の閉鎖的な人間関係にうんざり。戯れる妖怪に笑っちゃう。永然と姉の幼なじみ(舘智子)の会話にしんみり。

とてもよくできている脚本に存在感のある俳優さん。じっくりと観応えあり。大きく事件が動くわけでもないのに目が離せず、久しぶりに時間があっと言う間に過ぎたように感じました。

妖怪を題材に取り上げてるのに中心ではなくさらっと存在してるだけで深く追求しない。あくまで見せられるのは人間。妖怪に取りつかれたり、妖怪を見たり、妖怪を騙ったり、妖怪を恐れたりする人間。そのスタンスがすごくよかった。

だから光る俳優さんの姿。タテヨコの俳優さんてどちらかと言えば派手さはそんなになく、私からしてみるとなかなか顔と名前が覚えられないでも、だからこその力強さと言うか芯の太さがあるように。そこに生きている人間としての命が感じられるって言うのかな。

客演の勝平さんの目力、っていうか表情と言うか、これが壮絶。最初の登場場面からの、弟とお客さんへの目の表情の違いとか、驚く。ああ兄弟ってこう、っていうリアルさと外面の違いが一瞬にして感じられる。 以降も顔芸としたいくらいに表情豊かで、それは大げさとかテレビ的な抜きのシーンとかではなく、この距離感だからわかるおもしろさ。

ほーんと行ってよかった。もう一回観ようかとも迷う。

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