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劇団鹿殺し「ベルゼブブ兄弟」 2009/2/4 19:30

早く観たくてたまらず初日へ。鹿殺しに赤坂って街は似合わないけどbleah

鹿殺しの先行は最前列の1番から順に売るみたいです。何度か買って知りました。だから時間と同時に買ってしまうと最前列の端っこになってしまうのです。今回はそれを注意して5分か10分経ってから買ってみました。見事に狙いは当たりました。一応センター。

でも、なぁんか上手側のほうが観安そうに思えたな。

旧家の座敷のような舞台。結構作りこんであります。

隆志、隆子、正隆、正弘の羽根田家4兄弟。上2人と下2人は腹違いではあるけど兄弟独特の絆を感じながら生きてきた。隆志(小林健一)は父の正造(今奈良孝行)と折り合いが悪く、子供の頃は蔵で折檻を加えられたりしていたが、大人になるとミュージシャンの夢を諦めて父の会社で働く。隆子(菜月チョビ)は喘息もちのド近眼で家の中でこもりがち。正隆(丸尾丸一郎)は大きくなって家を捨て東京でミュージシャンを目指している。正弘(山岸門人)は作家を目指して執筆中。父が亡くなったことで十数年ぶりに集まった兄弟たちだったが、過去の様々なわだかまりが爆発して、通夜に集まった人たちを巻き込み殺し合いを始め…。

とんでもなく血塗ろで暗ーい話。だけどちょこちょこと笑いがあったり、優しさがあったり。田舎の町のホラーなんだけどパンクで愛嬌がある。

複雑な家族関係とかその中でのお互いへの思いとか、血の通った温かさを持っているのに、表面素直になれずにぎすぎすし、殺し合いにまで発展する。思いは繊細なのに行動は一直線で激しい。そのふり幅、さじ加減にぶれないどっしりとした軸のようなものが感じられ、ああ、鹿殺しだなあと体に沁み入ってきます。

生きることの生々しさと、虚構だからこそのお祭り騒ぎが絡み合って根を生やしてる。

配役はすべて本読みをしながらしっくりくるところを探したってことでしたが、ほんとに絶妙な兄弟。誰が誰でも成り立つとはアフターイベントで言ってたけど、いや、これがパーフェクトなように思えました。

一番お兄さん役のコバケンさん。動物電気での家族モノと大きく違う陰のある激しい役柄。ぶっとんでいながらもお兄さんとしての貫禄というかリーダーシップのようなものがある。こんなにフザけないコバケンさんが観られるなんてちょっとびっくり。

唯一の女の子のチョビさん。いつもの鹿殺しだとチョビさんをフィーチャーしてる雰囲気が大きいけど、今回はどちらかといえば上と下に挟まれた裏方側。でもそれだからこその存在感がよかった。

独白の多い正隆・丸尾丸さん。実際は長男に生まれたのに色々な都合で次男になり、気弱だけど家を飛び出したりっていうやんちゃができる、でもうじうじ悩んで挙句爆発するっていうすごーく微妙な色合いがしっかり出てた。

末っ子の山岸門人さん。いかにもふがいない甘えんぼな感じがキュートで母性本能をくすぐる。

お父さん役の今奈良孝行さんが最高です。ベストお父ちゃん賞。かっこよすぎ。

クロムモリブデンの森下亮さんが意外にもおまわりさんやらマダンナやら、で変身しまくり。クロムじゃ観られん姿です。ちょっと去年のペガモ星人ちっく。マダンナがやたらときれいでどぎまぎしました。

お話、最後がちょっぴり腑に落ちない部分がありましたけど、どうなのかな。

チョビさんの台詞トチリがあったり、犬の鎖が柵に絡まったり、雪を降らす手が丸見えだったり、初日っぽくて楽しかった。

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