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スロウライダー「クロウズ」 2009/2/7 19:30

スロウライダー最終公演。解散の理由は語られてないみたいですが、一つの形が終わるってのは淋しいな。

感染するとゾンビになり、防腐剤を打ち続ければ不死になる、という病気の蔓延から一年。日本本土では防腐剤の処方が禁じられてほぼ鎮圧できたが、ある島では一人の女医が防腐剤を作り続け、クロウと呼ばれるゾンビ達と共存していた。島の観光業者と県の職員が連携して女医の保護とクロウの制圧にあたるが…。

開始10分でもう釘づけ。うまいなぁ。今日は眠くなりそうだなあってヒヤヒヤしてたのが嘘のように、完全に物語世界へ。思わず声が出そうになるくらい恐かった。

人間として生きる、生きるってのはそういうことだっていうある意味人間であるエゴと、ゾンビになってもまだ「生きている状態」とするけど、不死の辛さも自覚した謙虚さ。どっちも痛々しい。人間として突然ウイルスに感染する。発症前ならまだ普通に死ねる。けど死んだら何もかも終わり。ゾンビとして生きれば、制限はあっても生きていられる。究極の選択。

人の肉を食らえば楽に生き延びることができるクロウが、防腐剤を失った時にもあえて食べずに滅びていく様子は本当に怖い。むしろ人の肉を食べてでも、って思うほうが安心できてしまう。

人格者のクロウの代表を演じた池田ヒロユキさん、一言の重みがすごい。それでも人間臭さを持ち合わせてしまう悲哀が切なくなります。

とにかく最後までぎゅいんとお話につかまれてしまい、ぞくぞくしながらすごすことができました。

でも終わってみるとスロウライダーらしからぬ親切でストレートな作品だったな、と。おもしろさに引き込まれはしたけど、ストーリー頼みっていうのか、残る感触が違うような。。。お話の見せかたは魅力的だったけど、話が怖かっただけで生の迫力で怖がれなかったってことなのかな?これなら映画かなんかにしたほうがいいのかも。なんていうか、もっと割り切れない感情というか、もやもやした気持ち悪さがほしかった。

難しけりゃ難しいで眠くなるし、単純にわかりやすけりゃ物足りないし、って文句ばっかりだけどcatface

スロウライダーだからこその期待だったんだと思います。大人なまとまり感は初日のせいなのかもしれません。もっともっとぞぞっとするといいな。

今後どのような形で劇団員の方々が活躍するのかわかりませんが、どこかで観られるのを楽しみにしたいです。

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