コマツ企画「汝、隣人に声をかけよ」ドゲスバージョン 2009/2/9 19:30
やっとドゲスバージョン開幕。一日中にこにこ、いやニヤニヤ過ごしました。よだれ垂れてなかったか心配。
裸体裸体ってだけじゃなくって、作品としても何が違うんだか。あれだけ抑えに抑えたノーマルバージョンと大筋変わらずにドゲスにできるのか。
オープニングの怖さは変わらず、ぞわっとした後、ボーイズバーの店員役・本井博之さん登場。ありがとうございまーっす凝視。…したいけどちょっと遠慮しつつ。
ボーイズバーに通う女、都市伝説の深夜の全裸男、浮気をする年下の彼、変態市会議員。話と関わってるようで本筋を変えない、巧みな技でドゲスに。チラ見せだったり大胆見せだったり、くすぐられるわぁ。
何がいいって、笑うことで緩むこと。普通バージョンの緊迫感も魅力だったけど、緩んでふわっと受け取ることで同じ内容がとってもやわらかく感じちゃう。同じようにやってるだろう演技も台詞も。
本日のじわじわと効いてきた場面。ユーリくん(森田祐吏)がまた友達殴っちゃって市会議員カワシマ(川島潤哉)に理由を尋ねられるとこ。「目を見て頼まれたから」。頼まれたらなんでもやるんかっていう質問が意味を成さないほど強力な、目を合わせるということ。当たり前のようで当たり前じゃないんだな。重い。
一方で私が大好きな場面は自閉症のダイちゃん(浦井大輔)がボランティアのリョウコさん(奥野亮子)に、レンアイやイロコイじゃないんだよなぁってつぶやきながら、トモダチとして手をつないでって言う場面。自閉症だから絶対に目は合わせない、合わせられない。だけど最大限の力で伝えようとする言葉。伝わってるよ、十分。
最後の、みんなで「思い出のアルバム」をうたう場面。心が柔らかくなってたからか、俳優さんの表情がすっごく優しく見える。こんな歌を仲良く歌うなんていう最上級の恥ずかしいことを、あんなドゲスな場面を見せた後でやっちゃうんだから、演劇ってすごい。ちょっとは照れてよ、って言いたくなる。
こうなるとやっぱり普通バージョンを確認したくなっちゃう、いろいろと。いや、ドゲスバージョンも見のがした部分がないか確認したいけど。
板倉氏の上半身が見られなかったのが心残りです。
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