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「春琴」 2009/3/11 14:00

最近できたらしいチケットサイト「TICKETS@TOKYO」を利用して、当日券を前日予約。矛盾してるけど。なかなか便利だけど、18時発売で人気のところは日によって出なかったりすぐになくなったり。でも便利。

昨年を観逃したから、絶対今回は、と意気込んで。意気込んでるわりには前売り取ってないけどbleah

盲目の三味線の師匠・春琴とその手曳きの佐助の生涯。

予想以上にシンプルで、想像力を掻き立てられる。裕福な家庭で幼い頃に視力を失ったため、腫物に触るようにちやほやされ、わがままいっぱいに育った春琴。どこまでも欲望に忠実に生きるその姿はうらやましくもあり、侘しくもあり。そのすべての欲求を叶えるためだけに存在する男・佐助。何も言わず、常に寄り添い続ける。

娘を人形で表すことで無機質な魅力が鮮やかに浮かび上がり、それに仕える男の哀れさ、優しさ、強かさが強調されます。春琴役の深津絵里が、人形を操りながら台詞を吐く。そこに、言いたいことをすべて言っているようで実は虚勢を張っているような姿、甘えたいのに甘えられない弱さ、甘えない強さが見えてくる気が。人形に言いたいことを言わせてるけど本音はね、っていう少女らしいかわいらしさが垣間見え、涙が出そうになる。

人形の動きが生き生きとして、そのリアルさに妙に色気があり、ドキドキしました。その人形に頬を打たれ、転げる佐助。そこにエロスが生まれるのは当然。生まれるべくして生まれる人間としての性がすんなりと入ってきて心を打たれました。

実際、佐助の前に現れる春琴はこれだったかもしれない。春琴が人前では人形を自分の代わりに置いていたかもしれない。それも含め、佐助はこれを受け入れていたんだろうなって思えてしまう。こういう愛を感じていたい、って願っちゃうよなぁ、こんなの観たら。

谷崎潤一郎のエロスがきっちりと舞台上に現れていたようで、すごく素敵に思えてしまいました。

モノトーンで表される舞台の美しさと、三味線と鼓の音色の美しさにも満足。外国人が好きな日本の姿なのかもしれないけど、日本人の私もぞわっとするくらいよかったです。

余談ですけど、チョウソンハさんの三味線を弾いてるときのバックショット、背中の筋肉が美しすぎて見とれてしまいました。

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