「弧天」第一回:「例えば、皮膚」③ 2009.6.14 19:30
この数日間、実に偏り、傾いた、幸せな日々でした。10日から14日の間で観た作品は8本、そのうち3本はデスロック、3本がこれ。ナイスチョイス。と言われたい。
っていうか自分の中ではかなりそう思ってます。限られた時間の中、どの作品を観るのか、とっても迷うところ。特にリピートするのは。だから観れば観るほど深くなっていく作品と一緒にいられるのは至福のときになる。
一人での表現、だからキャッチボールでの変化っていうのはあまりないです。普通のお芝居は関係性、やりとり、反応でどんどん変わっていく。だけどやりとりにならない表現はどうなっていくのか。1+1が3にも4にもなっていく表現に比べて、単に1の表現は。
3回繰り返してみた結果。たぶん作品の輪郭自体は変わっていない。それは責任者の川島潤哉さんが書いている、すべての人に同じ見方をしてほしいという希望通り、ブレがない。だけど、だからこそ、クローズアップされるのは自分の感じ方はいつも違うってことでした。
前半のぐだぐだちょっとダメな感じの人たちが次々出てくるシーン。笑います。わかってても笑います。さすがに先走って笑いそうになるのはがんばってこらえましたが。何度観ても笑える。その辺りは一緒なのかな。
後半に行くに従っての気づきや解釈、思い込み、妄想、っていうのはやはり観れば観るほど膨らんでいくものであり、自分の妄想が膨らんでいけば、揉まれ方で形は変わるしちょっとしたトンガリで破裂しちゃうんです。
そんなわけで後半、途切れなくかぶせられる言葉の渦で積み重ねられた場面場面がどんどん自分の中で歪んで盛り上がり、怖くて怖くてたまらなくなりました。人間のエゴとか抱えているものとか。
涙もろくなってるのかもしれないけど、帰り道、ずっと泣いてしまいました。キモチワル。登場人物、作品世界、演者、客、スタッフ、なんか作品をめぐるすべてのぐるぐるにとらわれてしまったようでした。
私の中にはしっかり響いてしまったので、こんな作品になっちゃったら、つい次でがっかりしないといいな、なんて思ってしまいますが。。。ま、打ちのめされた負け惜しみに過ぎません。
アンケートがなく、メール方式をとっていたんですが、川島さんが終演後に数通しか来ないとぼやいてたので、送ってみました。ちゃんとお返事が届きました。冷めてひねくれたように見せかけて意外にちゃんと誠実で、作品全体を通してすごく印象が変わりました。
次は冬にやるようですね。それに対する自分の反応も含めてとっても楽しみです。
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