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2009年6月

2009年6月に観たもの。

1日(月)    年年有魚「SURROUNDED ALWAYS」
               二騎の会「一月三日、木村家の人々」
2日(火)    「楽屋」
       ヨシロォの夏は夢叶え冒険団「私、メメントモリ」
5日(金)    アイサツ「桜の三人おじさん」
       ハイバイ「リサイクルショップ『KOBITO』」
6日(土)    時間堂「花のゆりかご、星の雨」
10日(水)  転球劇場「メタルバター」
       東京デスロック「LOVE2009 Fujimi preview」
11日(木)  孤天「例えば、皮膚」
12日(金)  孤天「例えば、皮膚」
13日(土)  ハイバイ「リサイクルショップ『KOBITO』」
       東京デスロック「LOVE 2009 Obirin ver.」
14日(日)  東京デスロック「LOVE 2009 Obirin ver.」
       孤天「例えば、皮膚」
16日(火)  クロムモリブデン「空耳タワー」
18日(木)  クロムモリブデン「空耳タワー」
       拙者ムニエル「リッチマン」
19日(金)  SPIRAL MOON「読後感」
       乞局「芍麗鳥(シャックリ)」
20日(土)  クロムモリブデン「空耳タワー」
21日(日)  クロムモリブデン「空耳タワー」
22日(月)  キリンバズウカ「スメル」 WIP
24日(水)  劇団桟敷童子「ふうふうの神様」
       本能中枢劇団「シリタガールの旅」
25日(木)  西村和宏(青年団演出部)+ウォーリー木下(sunday)企画「ハルメリ」
       バジリコFバジオ 「ヨシザキ、カク語リキ」
27日(土)  東京デスロック「LOVE Aomori WorkShop ver」
       東京デスロック「LOVE 2009 Aomori ver.」
28日(日)  高木珠里ひとり芝居 「一人オリンピック~千の仮面をもつ女」
       Mrs.fictions 「15 MINUTES MADE VOLUME6」

31本。人生二度目の演劇遠征、青森へ。

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クロムモリブデン「空耳タワー」① 2009.6.16 19:30

半年以上も待ち続けてました。クロムモリブデン。1月からの長い稽古の末、さらに大阪公演を済ませて。静かなクロムって銘打ってるけど、全く想像つかないな。

かなり興奮してわくわくしながら赤坂へ。今日は最前列です。最高です。悪い席割引がどこなのかすっごく気になる。

大好きだった女の子ナナミの背中を刺しちゃったケンジ。息子をかばいナナミの介抱をする母。助けて命の恩人のフリをしちゃえばいい、と。拾った携帯を事件現場に落として犯人をでっち上げて。携帯をなくしたザイツは犯人として疑われるけど、犯行時間はお芝居を観ていた、とアリバイを主張する。けどうっかり眠ってしまいエンディングを思い出せず…。警察を抜け出したザイツはその劇団の主宰エトウの元へ乗り込んで。

って書いてみるとなかなか普通のサスペンス。でもでもいやいやそんなそんな、クロムですから。キャラ押しの小芝居顔芸てんこ盛りで攻めつつも、ちょっとどきっとするような辛辣な台詞が吐かれたり。演劇を揶揄するような言葉がおっかしくってたまらない。

後半の「静かな」クロム、なんだか呆気にとられてぼんやりしてしまいました。なんだろな、この感覚。刺激が強すぎて一周して口をあんぐり。たぶん解釈の分かれる場面であり、いろいろ想像したり頭をフル回転させたりするべきなんでしょうが、そこにたどりつけないほどのパワーでした。一番前だったせいかな。

でもこれだけあんぐりさせられたら、次回以降の楽しみ方がいっぱいある~happy02リピートは当然なので。

今回はきれいな女優さんが普通にきれいな役をやってたのが意外でした。セクシー刑事役の木村美月さんや刺される女役の幸田尚子さん。改めて見ても美人~。けどやっぱりそれだけじゃ収まってない部分がぽろぽろとこぼれているのが素敵。

ま、板倉チヒロファンとしては、ゲイ姿から目が離せませんでしたけど。私の大好きなヘドウィグやピンクフラミンゴのディバインに負けてない悪魔的な風貌。あの姿がこれだけしっくりくる日本男児がいたとは。一挙手一投足、顔やら声遣いやら隅から隅まで舐めるように見てしまいましたよ。飛び道具ではあるけど押さえるところは押さえてて、やっぱりホームだなぁ、と。しばらく客演での顔ばかりだったから逆にこののびのび生き生きはじけてるのが新鮮。

あ、でもそれはほかの俳優さんたちも、ですね。客演先で次々と拝見していた顔と違うクロムでの顔。今回はゲストも一人だけなので本当にクロムオールスターズな感じがして、すっごく楽しかったです。

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「弧天」第一回:「例えば、皮膚」③ 2009.6.14 19:30

この数日間、実に偏り、傾いた、幸せな日々でした。10日から14日の間で観た作品は8本、そのうち3本はデスロック、3本がこれ。ナイスチョイス。と言われたい。

っていうか自分の中ではかなりそう思ってます。限られた時間の中、どの作品を観るのか、とっても迷うところ。特にリピートするのは。だから観れば観るほど深くなっていく作品と一緒にいられるのは至福のときになる。

一人での表現、だからキャッチボールでの変化っていうのはあまりないです。普通のお芝居は関係性、やりとり、反応でどんどん変わっていく。だけどやりとりにならない表現はどうなっていくのか。1+1が3にも4にもなっていく表現に比べて、単に1の表現は。

3回繰り返してみた結果。たぶん作品の輪郭自体は変わっていない。それは責任者の川島潤哉さんが書いている、すべての人に同じ見方をしてほしいという希望通り、ブレがない。だけど、だからこそ、クローズアップされるのは自分の感じ方はいつも違うってことでした。

前半のぐだぐだちょっとダメな感じの人たちが次々出てくるシーン。笑います。わかってても笑います。さすがに先走って笑いそうになるのはがんばってこらえましたが。何度観ても笑える。その辺りは一緒なのかな。

後半に行くに従っての気づきや解釈、思い込み、妄想、っていうのはやはり観れば観るほど膨らんでいくものであり、自分の妄想が膨らんでいけば、揉まれ方で形は変わるしちょっとしたトンガリで破裂しちゃうんです。

そんなわけで後半、途切れなくかぶせられる言葉の渦で積み重ねられた場面場面がどんどん自分の中で歪んで盛り上がり、怖くて怖くてたまらなくなりました。人間のエゴとか抱えているものとか。

涙もろくなってるのかもしれないけど、帰り道、ずっと泣いてしまいました。キモチワル。登場人物、作品世界、演者、客、スタッフ、なんか作品をめぐるすべてのぐるぐるにとらわれてしまったようでした。

私の中にはしっかり響いてしまったので、こんな作品になっちゃったら、つい次でがっかりしないといいな、なんて思ってしまいますが。。。ま、打ちのめされた負け惜しみに過ぎません。

アンケートがなく、メール方式をとっていたんですが、川島さんが終演後に数通しか来ないとぼやいてたので、送ってみました。ちゃんとお返事が届きました。冷めてひねくれたように見せかけて意外にちゃんと誠実で、作品全体を通してすごく印象が変わりました。

次は冬にやるようですね。それに対する自分の反応も含めてとっても楽しみです。

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「弧天」第一回:「例えば、皮膚」② 2009.6.12 19:30

初日に続いて2回目。対面舞台で、しかも座った席によってだいぶ見え方が違うことがわかったので、これは絶対反対側でも観ねば、と。それは言い訳に過ぎず単にもう一回観たかっただけですがbleah

比較的観にくいと思われる側へ。まぁ、ほんといらっとする。顔が見えないのは百歩譲って我慢するとしても、川島さんの意図としてすべての人に同じ観かたを強いる、ってのがあるのに、こうまで見え方が違うっていうストレス。絶対あっち側のほうがおもしろいよ。ってむやみにスネる。

いや、まぁそんな不満をおいておいてもすごくおもしろい。細かいパーツがかなりツボです。言葉やネタのいじり方がうますぎてイヤらしい。ぜひ脚本読んで笑いたい。

今日はなんだか後半に行くにしたがって哲学的というか生きる道みたいな変な悟りを感じました。最後の一言に至る雰囲気、なんかこういう朗読聞いたことある、って思ったんだけど、そこで思い出したのは芥川龍之介「羅生門」でした。下人の行方は誰も知らない。。。って初めて読んだ時のうすら寒い怖さ。

そういうちょっと不思議な余韻にかなり浸りました。

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「弧天」第一回:「例えば、皮膚」① 2009.6.11 19:30

ずっと楽しみにしていたコマツ企画の川島潤哉さんの一人企画。「人展」と銘打ちさまざまなジャンルの人に一人15分、持ち時間を与えて、っていう企画を何度かやっていたそうですが、私は観たことありませんでした。別のイベントで一人芝居を見かけただけ。でもものすごくおもしろかったので、それまで観たどの一人芝居よりもおもしろかったので、何がそう思わせたのかを確かめたくて。

テレビ司会者、番組ゲストの牛乳パックはがきアーティスト、4人で言い争う男たち、恋していると見せかけて宗教勧誘する男、同窓会に現れた先生、ミュージシャン、選挙を愛する男、戦時中のお笑い芸人、などなど、さまざまなキャラクターが現れます。言葉が途切れることなく続き、ひたすら人物が描かれます。

が、そのうち人物の内面が洗い出され、その端々がつながり重なっていくと。

なんだこれ、と思うようなもてあそばれた時間でした。構成が本当にすごい。あれよあれよというまにすらーっと網が解かれていくような感覚。

80分を使いきる、それだけの力のある作品でした。びっくりです。

正直なめてました。どこまでもゆるくキャラクターでみせる小品を並べるだけかと思ってたので。ただくだらなさに笑うだけだと思ってたので。

川島さんのブログを読んでいても思いますが、目の付け所というか突っ込みどころがすごく気持ちいいんです。ばっさり切り捨てるくせに変なところにうじうじこだわってるんです。そういうよさが存分に見られた気がしました。すかっと突っ込むためにそんなキャラを演じてるようなうっとうしい感じが、ちゃんと計算されていておもしろい。

私なんかは普通の観客ですが、同じ俳優をやっている方がこれを観たらどう思うんだろうか、とすごく気になりました。悔しいのかおもしろがるだけなのか、こういう変わった作品を見せられたらどういう風に刺激されるんだろ。

ちょっと離れますが、普段舞台作品はそのまま映像にしてもおもしろくないな、って思ってるんですが、一人芝居はその例外になるな、とふと思いました。しかもこれだけ言葉を積み重ねていくならば。場を楽しむのは確かだけど、会話してそれぞれの表情や感情を楽しむものではないわけだから、ズームする部分は限られてる。しかも客いじりするわけじゃなくひたすら一人で完結している。ならばうまいこと編集すればすごくおもしろい映像にもなりえるんじゃないかと。これは特に、対面座席で見えない部分っていう不満も解消してくれるかもしれないし。

照明による場面の切り替え方もすごくおもしろかったです。暗転する時としない時。それが後半に進めば進むほど意味を持っていって。

また観ます。どうなっていくか、気になるので。

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