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2009年8月

2009年8月に観たもの。

1日(土)   劇団、本谷有希子「来来来来来」
2日(日)   佐藤の、「肩の上で踊るロマンシングガール」
3日(月)   「3人いる!」
              青☆組「花とアスファルト」
4日(火)   殿様ランチ「ねずみの夜」
              エロメールスライダーズ「赤ペン瀧川先生のエロメール添削」
5日(水)   劇団M.O.P. 「リボルバー」
       パラドックス定数「五人の執事」
8日(土)   「怪談 牡丹燈籠」
10日(月)  CASTAYA PROJECT「"Are You Experienced?"」
11日(火)  「3人いる!」
       CASTAYA PROJECT「"Are You Experienced?"」
15日(土)  劇団鹿殺し「赤とうがらし帝国」
       DULL-COLORED POP「マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人」
16日(日)  劇団銀石「リチャード・イーター」
       FUKAIPRODUCE羽衣野外パフォーマンス「果物夜曲」
       劇団桟敷童子「-改訂版-汚れなき悪戯」
18日(火)  角角ストロガのフ×elePHANTMoon×犬と串「レストラン ル・デコ」
20日(木)  「斎藤幸子」
       あひるなんちゃら 「サマーゴーサマー」
21日(金)  国道五十八号戦線 「反重力エンピツ」
       青年団若手自主企画 山内・兵藤企画「昏睡」
24日(月)  CASTAYA PROJECT「"Are You Experienced?"」
25日(火)  花組芝居「ワンダーガーデン」
       CASTAYA PROJECT「"Are You Experienced?"」
27日(木)  ボクキエダモノ「ウェディング・ベル」
       コマツ企画「新釈 ヴェニスの呆人 2009」
28日(金)  ろりえ「池袋でやるやつ2009夏」
       演劇集団キャラメルボックス「さよならノーチラス号」
29日(土)  「PRIFIX3」
       コマツ企画「新釈 ヴェニスの呆人 2009」
30日(日)  コマツ企画「新釈 ヴェニスの呆人 2009」

32本。

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コマツ企画「新釈 ヴェニスの呆人 2009」② 2009/8/29 19:00

コマツ企画2回目。好きなところを何度も観に行っちゃう傾向、エスカレートしてます。衝動抑えられず。いつ売れっ子になってチケット取れなくなるかもわからないしcoldsweats02今、今。

作品としては‘演劇性ヒロイン症候群’っていうキーワードが頭にあると非常におもしろく観られました。ヒロイン・花子のそれ、花子を演じる作演出出演のこまつみちるさんのそれ。ヒロインでいたい欲求を曝け出しながら、さらに俯瞰もし、一緒に舞台上に並べてしまう。その構造に取り込まれ、嫌悪を感じたり恐くなったり。

過去の出来事は語り手によって都合のいいようにねじ曲がる。花子から見れば兄・太郎の怪我は母による虐待だったけど、太郎から見れば母を太郎の看病で手いっぱいにするために花子が太郎を傷つけていた、というように。人の記憶なんて簡単に各自の都合のいいように塗り替えられて、その人の物語は作り上げられる。ヒロインはひたすら自分の話を聞いてもらおうとするが、美化され綺麗にまとめあげられたお話の裏が暴かれた時、次の新たな聞き手を求めてさまよい…。

俳優の力と演出で、さほど重たい話にはならずにすんでいますが、かなりな感じの自分演劇。自虐演劇。どっぷり深みにはまると観る側にとっても辛くなりそうなくらい危ない。そこを描き方のバランスや時間配分などで余韻を楽しめるくらいにすっきり作り上げています。それでも私は前半部分かなり怖かったんですが。サイコサスペンスって様相で。

何度も書いてますが、私は本当にここの出演者が好きなんだなと実感しながら観ました。小手先のテクニックやそこでのコミュニケーションなんか吹っ飛ぶくらいに、佇まいや目つきや声色やら一つ一つにそこでの存在理由があり、すばらしい。って思えちゃう。今日のPPTはこまつさんの俳優への愛についてでしたけど、その愛情がこっちにも移っちゃってるんでしょうかね。あんたが舞台上で存在してるなら、あたしゃ仕方ない、観ることにしますよ、っていうような若干失礼な形での愛情になりそうですが。

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コマツ企画「新釈 ヴェニスの呆人 2009」① 2009.8.27 19:00

アゴラ夏のサミットのトリ。半年間待っていたコマツ企画の初日。

2003年の作品の再演ということらしいんですが…。当日パンフによるとかなり書き替えられている様子。

家庭的にいろいろ問題がありながら成長し、大人になった花子の半生を振り帰る。かつて事件が起きた際のことを刑事に再現してみせる、といった形で。子供の頃の自分や家族と向き合った花子、そしてそのまわりの人々の姿。自分が主役でいたかった母親の犠牲になり、常に怪我をさせられ障害を持っていた長男・太郎、付き添わされる花子、母に窒息死させられた弟・次郎。何もしてくれなかった父。さらに病院で医師や看護師がからんで。

かなりなバカ話かと思って行ったら、意外にもかなりまっとうな作りのお話。まぁ笑いはあるものの、花子のトラウマ世界を芝居仕立てでみせていく難しめな構成。PPTによると演劇的ヒロイン症候群と主宰のこまつみちる氏が名付けた、自意識が強く常にまわりを観客とみなして自己演出する人間を描いた作品とのこと。うん、概念が難しい。

そんな感じでたぶん一回じゃいろいろとらえ切れておりません。だってそこにちゃんと個性と笑いを混ぜてくるんだもん。そっちにも気を取られますわ。家族の人間関係の危うさ、それを外部から眺める冷静な視線、巻き込まれてしまう病院の人々。過去を振り返り人に語り聞かせるという形にしていることで、主観的な部分と客観的な部分が浮き上がってくるように思えます。またその辺りが整理しにくい部分でもありますが、演出としておもしろくなっていったところじゃないかな、と思います。

コマツ企画のおもしろさとしてはやはり役者力、は外せません。初演にも出ていたという本井さんはびっくりするくらいあっさりですが。自己愛過剰の母親役の異儀田夏葉さんの、子供のことで追い詰められながらも実は自分自分なキャラの見せ方とか、大人花子のこまつさんとやり合う子供花子の中川鳶さんとか、シリアス面とそうじゃない部分とのバランス感覚がよすぎ。外側からの冷静目線の米田弥央さんのたたずまいとか、場からは浮きながらのこっちよりの立ち位置がなんか安心。刑事役の浦井さんがやや興奮気味にストレートに罵詈雑言をまくしたてる姿はなんか新鮮。

医師看護師夫婦役の川島潤哉さんと近藤美月さんはドリチョコでのカップルらしいコミカルさを醸し出しながら、重苦しい夫婦の感触もずっしりと。この二人のシーンは緊張感のある笑いがたまらないです。小劇場界最高の割れ鍋に綴じ蓋。と、おそらく本人達はまったくうれしくないだろう誉めコトバで讃えたくなります。

とりあえずとりこぼしが悔しいので、また観に行きます。こまつさんの頭の中に入り込んで楽しんでみたい。

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