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タカハ劇団「モロトフカクテル」 2009/10/16 19:30

タカハと言えばモロトフくらいに刷り込まれた私にとって、その初演を観てないことは痛恨の失策だったので、再演と聞いて躍り上がりました。念願叶っての感激の観劇。

部室を潰されることになった大学自治会。大学権力と戦うために外部から過激派の幹部を招いて、かつての学生運動のごとく活動を始めた。集めた署名が過激派と敵対する活動家グループに利用されたり、徐々に学生を越えた戦いに発展していくが、学生達はモロトフカクテルと名乗る支援者に支えられ最後まで戦うことに…。

現代の学生達の中途半端で軽薄な空気と学生運動の温度差に、どちらの世代でもない自分はちょっと乗り切れなかった感もありますが、どこかしっかり残る感じはありました。たぶんそこにいる一人一人がちゃんと生きているから。学生運動に憧れる自治会リーダー、親の世代の活動を理解したい女子学生、部室を共有するだけの手話サークルのメンバー、かつての学生運動に参加していた男。。。

部室に残っていた、学生運動真っ盛りの頃に書かれた交換日記。書き手の男女の生きざまを絡めながらお話は進みます。誰しもが学生運動に参加し世の中を論じつつ、青春を謳歌する様子は時代的な違和感は感じますが微笑ましく思います。表立ってはいちゃいちゃできないから交換日記でラブラブ。その妙に奥手なカップル、ミチオとぬりえに浦井大輔さん、石川ユリコさんの雰囲気がぴったりで、ちょっとこっちが恥ずかしくなったり。

普段笑いを取る役が多い浦井さんがこんなシリアスに、まじめに生きる男を演じるなんて、と最初は不思議でしたが、臆病に周りの雰囲気に流されて、わかってるのかわかってないのかわからないくらい上手に理屈を捏ね回してアジテーションする、変なところに説得力ある感じはなるほど、と思いました。もっとこの人を理解してついて行きたいと思うぬりえさんの気持ちがきゅんきゅん伝わり、私まで伝染しそうでした。

かつての学生運動に挫折した男を演じた有馬自由さん、さすがの要でした。場面が締まる締まる。

おもしろかったけど、初演の評価ほどの感触はなかったかな。違いが知りたいな。

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