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東京タンバリン「雨のにおい」 2009/10/2 15:00

10日ぶりの観劇に、大好きな東京タンバリン。再演だそうですが私は初めて。

駅前での対面席はいつもどこに座ろうか迷っちゃいます。たいがい普段客席でない位置に座ると暑くてげんなりするので入り口側に。席に段差がある分見え方のストレスは緩和されるけど、やっぱり後方や奥側は暑かったみたい。

駅の遺失物センターに勤めはじめた男。かつては建築事務所の主任にまでなっていたのに。主任のいなくなった建築事務所でのお話と遺失物センターでの出来事を行ったり来たり。

高井浩子さんの脚本はほんとにやさしくやさしく、それでいながら抉られたら一番ダメージを受けるポイントを確実に突き刺してきます。痛い。でもなんだかとても温かく心地よい。

建築事務所の人々。ランチや飲み会、社内恋愛、出世、上司の悪口、そんな他愛もない日常を描いているだけなのに、そこにいる人にがっちり共感し、気持ちの流れに寄り添ってしまう。久々に時間を感じず観入ってしまいました。

建築事務所をやめて遺失物センターに来た男役の瓜生和成さん、舌足らずの口調とすっとぼけた表情なのに、ひどく哀愁を感じます。嫌われ役の中間管理職役の青山隆之さんの中途半端っぷりは見事。プライドは高く人より上に立ちたいけど実力はないっていう切なさがいい。

遺失物を扱うだけにアイテムの使い方もよかった。主に傘のことですが。モノに込められた想いがじわっときました。

ただ全体にちょっと既視感はあったかなぁ。そこが好きなところでもあるんだけど。マスゲームのようなダンスもこれから起こる物語を想像してなんだかわくわくしちゃうんだよな。

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