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2009年10月

2009年10月に観たもの。

2日(金)   東京タンバリン「雨のにおい」
        ハイバイ「て」
4日(日)   北京蝶々「呪われたバブルの塔 -アフターサイド-」
              北京蝶々「呪われたバブルの塔 -ビフォーサイド-」
5日(月)   「ガス人間第1号」
       マレビトの会「cryptograph(クリプトグラフ)」
6日(火)   三田村組「home」
              ナイロン100℃「世田谷カフカ」
7日(水)   DULL-COLORED POP「プルーフ/証明」
9日(金)   Oi-SCALE「カムパネルラ」残された人間/ジョバンニバージョン
              大人計画「サッちゃんの明日」
11日(日)  ハイバイ「て」
       青年団リンク ままごと「わが星」
12日(月)  DULL-COLORED POP「心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~」
16日(金)  電動夏子安置システム「深情さびつく回転儀」
       タカハ劇団「モロトフカクテル」
17日(土)  岡崎藝術座「ヘアカットさん」
       売込隊ビーム「徹底的に手足」
18日(日)  タカハ劇団「モロトフカクテル」 
21日(水)  RONNIE ROCKET「ともだちのいもうと」
       THE SHAMPOO HAT「沼袋十人斬り」
22日(木)  演劇集団 砂地「ナノ クライシス ポルノグラフィティ」
       電動夏子安置システム「渡辺美弥子一人芝居:ある女4」
       InnocentSphere「ヒ・ト・ミ」
25日(日)  東京デスロック「ROMEO & JULIET」JAPAN ver.
27日(火)  東京デスロック「ROMEO & JULIET」KOREAver.
28日(水)  東京デスロック「ROMEO & JULIET」KOREAver.
       東京デスロック「ROMEO & JULIET」JAPAN ver.
29日(木) 五反田団「生きてるものはいないのか」
31日(土)  パルコ・プロデュース「印獣」

30本。ぎりぎりOK。

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RONNIE ROCKET「ともだちのいもうと」 2009/10/21 15:00

仗桐安さん主宰のユニット。なかなか公演をやらないらしく、ようやくの初体験。どんな雰囲気なのかしら。

エロ漫画家として生計を立てる中島。バンド・ハートブレーカーズのギターとしてメジャーデビューまでしたのに売れず、お笑い芸人やダンサーやゲームプログラマーを目指したが失敗して。ある日昔のバンドメンバーで友達の妹でもあり好きだった相手でもある由華が失踪する。他のメンバーであるドラムの由華の元夫やベースのお兄さんが集まって捜索が進む中、霊感のある中島が感じたのは…。

中島を演じる服部弘敏さんが表情豊かで見ているだけでおもしろい。友人役で出てくる仗桐安さんとのかけ合いは最高。うまい役者さんってこういうなんでもない場面の空気作りがいいんだよな。

一通りの登場人物が出揃って、っていう辺りまではやや長くも感じましたし、ふうん、って感じでしたが、起承転結で言えば転び始めてからがするすると入ってきます。そこに至るまでに撒かれていたヒントが一本に繋がって手の中に入ってくる感触。前半観ていてなぜだか映像向けな感じだなあと思っていたんですが、後半の演出は楽しかったな。

中でも由華が殺される場面の再現を中島が途中で止めるとことか、由華の幽霊がボーカルで最後にバンドの演奏するとことか。バンド演奏なんて、ギター以外楽器ないね、って、ベースはエアだし、ドラムは段ボールだし、マイクは刷毛だし。オリジナル曲まで作っておきながらわざと本格演奏せずにあり合わせなのがすっごくいい。霊感のない他のメンバーはそれまで幽霊見えなかったのに、歌声になったら「聞こえる!」って驚くシーンはおかしいのと切ないのとで涙出ちゃった。

今回私の注目は、もう一人の幽霊役の西山宏幸さん。あれだけのイケメンだから、今までホームのBHLとかでは何をしてもなんか嘘臭く浮いてるように思ってしまっていたんだけど、ここではその嘘臭さも逆手にとって、ゲイで幽霊っていう暴走しちゃったら物語めちゃくちゃになってしまいそうな役を適度なバランスでみせてました。逃げる服部さん演じる中島にちょっと迫ってみたり、再現シーンで由華に襲い掛かったり、意外に守備範囲広いね。

また次回は2年後とかになるようです。平日マチネの特典で次回予告を見せてくれましたが、果たして…?

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THE SHAMPOO HAT「沼袋十人斬り」 2009/10/21 19:00

インフルエンザ騒動で途中休演になったりで大変そうです。でも代役立って再開できてほんとによかった。初日の評判でおもしろそうだったから、そのまま幻にはなってほしくないですもん。

インフルエンザも恐いけど、それでも近くで観たくて自由席で最前列。スタッフさんがマスクを配ってくれたり、消毒薬があちこちにあったり、かなり過敏に守ってくれてるから安心。なんにせよ、一緒にテーブルを囲んでいるような距離、幸せです。

40過ぎて家族もなく、週末のパチンコだけを楽しみに生きる男3人。10年かけてペットボトルいっぱいに貯めた500円貯金を盗まれ、犯人を追いかけて駆け回り…。

バカバカしさが全開でめっちゃ楽しい。セッコイ話。まるで弥次さん喜多さんの珍道中。

俳優・赤堀雅秋、志村けんの変なおじさんキャラかと思うような出で立ちなのにリアルな存在感。たるんだ体がまぁかわいらしい。代役のノゾエ征爾さんはまるであて書きされたかのようなハマり方。挙動不審というコトバがこれほどしっくりくる人もいないでしょう。3人組のもう一人、児玉貴志さんと赤堀さんのおっさん同士の些細な喧嘩のシーンとそこに挟まれるノゾエさんのおたおたっぷりはどこが笑いどころということもなくくすくす止まらない。

トラブルがなければ客演なく劇団員ばかりの舞台だったはず。それもかなり魅力的。

お話としてのエピソードにそれほど着目する点はないけど、3人の人となりを前半でしっかり植え付けた上で後半のロードムービー的展開に持っていく構成は引き込まれること必至。黒子を使ったり歌舞伎を真似たかのような演出もすごく適当な感じが楽しい。そこに肉を揺らし息を切らして動き回る俳優がいたらそりゃお芝居って最高!ってなりますわ。高い台に3人がよじ登る場面で、明らかに登れなさそうな赤堀さんだけこっそり足台使ってたりするし。下らないことだけど、生きてる人間を感じられるそんな場面が芝居の1シーンとしても生身の俳優像としてもうれしくなるんです。

シリアスで攻めてもどたばたしてもこれだけ満足度得られるからにはTHE SHAMPOO HAT、やっぱり観逃せない。年に一本ペースがもどかしくなりました。

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タカハ劇団「モロトフカクテル」② 2009/10/18 18:00

かなり迷いましたが2回目。自分の中でのリピート基準は一応あるんだけど、今回はそこまで引っ掛かりはしなかったんです。だけど。強いて言うならおもしろ抜きのレアな浦井さんを観たくて。

いや、でも2回目観に行ってほんとよかった。評価はがらりと変わった気がします。

正直一度目はモチーフになっている学生運動というモノから生じる馴染めなさにとらわれちゃって、宙ぶらりんな気持ちのままラストを迎えてしまってました。だから俳優個々のよさは見えても作品全体とするとぼやけてしまってました。

2回目、ストーリーがわかっているから表層をそぎとって観ることができて、そうしたらわーっと全てが一つにまとまって、終わってからもじわじわと効いてきてます。涙がじんわりです。

強烈にしみ込んできているのは、それぞれの「私がそこにいる理由」。やることはなんでもいい。そこに存在し、何かをしようというとき、なぜそれをするのかは人それぞれで、同じテンションでわーっと叫んでもその理由は一緒ではなく、でも現にそこにいる。目に見える「そこにいる」っていう事象と、見えない「なぜそこにいるか」っていう事情の間にあるモノ。

手話サークルを応援して部室を守ろうとする奥田ワレタさん演じるアカネの事情。信じた彼氏が自分を騙していたから、それへの反発。活動自体への思い入れはなくても、意地で。

みんなが参加しているから、参加するのか普通だから、っていう浦井さん演じるミチオ。そんな彼をもっと理解したいから、っていうだけの石川ユリコさん演じるぬりえ。

活動っていう形に憧れる自治会リーダー、アカネに惚れたからってだけの板垣、死んだ父親の思いを知りたいミドリ、などなど。。。

アカネの言葉でふっとそのことに思いが至ってからは、存在理由の渦に巻き込まれて、うわっと思いました。大した信念もなく活動に参加するってダメなことかもしれないけど、人が何かをするときってそんなもの。私情があるからがんばれたりするじゃない、と、人が協力し合うさまざまな場面が脳裏に浮かんじゃって。この作品だってそうだ、集った人の集った理由はいろいろ。

じゃあ私はどうしてここにいるんだろうな。。。

やはりどこに共感できるかでその芝居の評価って変わっちゃうから、今回早稲田を離れて演者も学生じゃなくなって、っていう面では学生運動というモチーフは損だったかもしれない。けどそれを超えてちゃんと傑作なんだなって私は実感できました。そこにいる理由、その重み。

ほんと、2回目観てよかった。

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東京タンバリン「雨のにおい」 2009/10/2 15:00

10日ぶりの観劇に、大好きな東京タンバリン。再演だそうですが私は初めて。

駅前での対面席はいつもどこに座ろうか迷っちゃいます。たいがい普段客席でない位置に座ると暑くてげんなりするので入り口側に。席に段差がある分見え方のストレスは緩和されるけど、やっぱり後方や奥側は暑かったみたい。

駅の遺失物センターに勤めはじめた男。かつては建築事務所の主任にまでなっていたのに。主任のいなくなった建築事務所でのお話と遺失物センターでの出来事を行ったり来たり。

高井浩子さんの脚本はほんとにやさしくやさしく、それでいながら抉られたら一番ダメージを受けるポイントを確実に突き刺してきます。痛い。でもなんだかとても温かく心地よい。

建築事務所の人々。ランチや飲み会、社内恋愛、出世、上司の悪口、そんな他愛もない日常を描いているだけなのに、そこにいる人にがっちり共感し、気持ちの流れに寄り添ってしまう。久々に時間を感じず観入ってしまいました。

建築事務所をやめて遺失物センターに来た男役の瓜生和成さん、舌足らずの口調とすっとぼけた表情なのに、ひどく哀愁を感じます。嫌われ役の中間管理職役の青山隆之さんの中途半端っぷりは見事。プライドは高く人より上に立ちたいけど実力はないっていう切なさがいい。

遺失物を扱うだけにアイテムの使い方もよかった。主に傘のことですが。モノに込められた想いがじわっときました。

ただ全体にちょっと既視感はあったかなぁ。そこが好きなところでもあるんだけど。マスゲームのようなダンスもこれから起こる物語を想像してなんだかわくわくしちゃうんだよな。

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タカハ劇団「モロトフカクテル」 2009/10/16 19:30

タカハと言えばモロトフくらいに刷り込まれた私にとって、その初演を観てないことは痛恨の失策だったので、再演と聞いて躍り上がりました。念願叶っての感激の観劇。

部室を潰されることになった大学自治会。大学権力と戦うために外部から過激派の幹部を招いて、かつての学生運動のごとく活動を始めた。集めた署名が過激派と敵対する活動家グループに利用されたり、徐々に学生を越えた戦いに発展していくが、学生達はモロトフカクテルと名乗る支援者に支えられ最後まで戦うことに…。

現代の学生達の中途半端で軽薄な空気と学生運動の温度差に、どちらの世代でもない自分はちょっと乗り切れなかった感もありますが、どこかしっかり残る感じはありました。たぶんそこにいる一人一人がちゃんと生きているから。学生運動に憧れる自治会リーダー、親の世代の活動を理解したい女子学生、部室を共有するだけの手話サークルのメンバー、かつての学生運動に参加していた男。。。

部室に残っていた、学生運動真っ盛りの頃に書かれた交換日記。書き手の男女の生きざまを絡めながらお話は進みます。誰しもが学生運動に参加し世の中を論じつつ、青春を謳歌する様子は時代的な違和感は感じますが微笑ましく思います。表立ってはいちゃいちゃできないから交換日記でラブラブ。その妙に奥手なカップル、ミチオとぬりえに浦井大輔さん、石川ユリコさんの雰囲気がぴったりで、ちょっとこっちが恥ずかしくなったり。

普段笑いを取る役が多い浦井さんがこんなシリアスに、まじめに生きる男を演じるなんて、と最初は不思議でしたが、臆病に周りの雰囲気に流されて、わかってるのかわかってないのかわからないくらい上手に理屈を捏ね回してアジテーションする、変なところに説得力ある感じはなるほど、と思いました。もっとこの人を理解してついて行きたいと思うぬりえさんの気持ちがきゅんきゅん伝わり、私まで伝染しそうでした。

かつての学生運動に挫折した男を演じた有馬自由さん、さすがの要でした。場面が締まる締まる。

おもしろかったけど、初演の評価ほどの感触はなかったかな。違いが知りたいな。

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