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毛皮族「社会派すけべい」 2009/11/26 19:30

しばらく劇団江本純子にかかりきりだった江本さんが帰ってきました。

私は駅前劇場での毛皮族が大好き。本多劇場だと迫力に欠けちゃうのよね。近さというか狭さというか、やや閉塞感あるほうが振り切れて楽しい。

そんな迫力を一番前で味わえるなら、と座布団席を希望してみたら、想像以上のドキドキ。近いっ!

20年前のあるドラマが大好きな鄙びた温泉旅館の女将さん。温泉女将の愛人になりたがっていたドラマの主人公・ジローがいつかやってくることを夢見て女将になったり、ジローにそっくりな男の愛人になったりするほど夢中で、毎年のように放映される再放送も欠かさず観ているのに、なぜか最終回だけはいつも観逃してしまっている。ドラマの中でも現実もどうしているのかわからないジローをどうにかして捜し出そうとして…。

設定や作り方やノリや、いたるところに昭和的エッセンス。吉本新喜劇とか「時間ですよ」みたいなイメージ。安心感がありつつちゃんと高揚させてくれる。劇団員が持ち場をしっかり守ってるからこそきっちり成り立っているエンターテイメント。

どっしりした色気をもつ女将を演じる羽鳥名美子さんやら、まるで屋台骨のようにがっしりと旅館の経営者一族3人を一人で演じきる柿丸美智代さんやら、イロモノの多いキャラの中でもきわめつけの部分をかわいらしくもちゃんとイロモノとしてインパクトを残す武田裕子さんやら。ほんと個性的なのに浮き上がらずにまとまってる。

ここに看板女優・町田マリーさんと江本さんの濡れ場まで組み込まれてるんだからサービス精神満開。ほんと小劇場版宝塚。

最前列特典。冒頭、町田マリーさんがハイレグレオタードで登場。花道で足なんか組まれちゃったらレオタードと肌のすき間まで見えてしまいますぅちょいと乗り出したら舐められそうな距離。キレいかったなぁごちそうさまでした。

敢えて言うなら、ちょっと時間が長いのと水害への警告をしてほしいのと桟敷と椅子の値段格差が欲しいのと。

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YouTubeで岩崎良美「愛してモナムール」を泣きながら聴く。加藤和彦の曲だった。「オペラ座を曲がれば」という文句を、当時少年だったおいらは聞き取れず、「オケラカモ マタレバ」という謎の呪文だと思っていたのだ。... [続きを読む]

受信: 2009年12月 3日 (木) 23時35分

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