国分寺大人倶楽部「ホテルロンドン」2011.2.24 14:30
ここしばらく王子での素晴らしい公演続きで、今回は支援会員の投票によるセレクト公演だそう。そういうシステムがあるのもいいし、それに応えての公演もいい。
東京駅での人身事故の影響で15分遅れの開演。自分は早く行ってるし、不満もなくはないけど、その説明や案内は丁寧で好感。
場末のラブホを舞台に、愛し合ったり愛し合ってなかったりする男女を描く。
DVに合い続けていた30女(清水久美子)とその彼女をどうにか守ろうとする年下の大学生(加藤岳史)。高校教師(信國輝彦)と元教え子の大学生(ハマカワフミエ)。あらゆる女を騙し続けるアズマ(東谷英人)。ラブホの管理人の女(佐賀モトキ)に思いを寄せる男(後藤剛範)。どのカップルにもつながっていたらしい殺された謎の男。
謎の男を巡って物語は終盤まで引っ張られます。なんかそれがもったいない。謎の男は登場しないから。物語で引っ張られる分、それぞれのカップルのエピソードが軽く感じられてしまい、そこにいない人物に引き寄せられてしまう。物語は大事ではあるけど、そこで起こること、とかそれで影響されちゃった出来事、にウエイトを置いてくれるともっと目の前のことに集中できる気がする。
「どきどきはらはら」がちゃんと続いて好奇心が保たれる分、終わった後に物足りなさを感じてしまうんです。お話の面白さだけなら演劇ではなくテレビや映画や小説で十分あじわえますからね。
席の関係かもしれないけど、奥に座ったので今回は後藤さんの迫力が今ひとつ感じられなかったりしたのも残念。国分寺といえば後藤さんの狂ったようなキャラが楽しみだったから。その分ハマカワさんのきわどいショットとかは楽しめましたけど。
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