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空想組曲「ドロシーの帰還」2011.2.24 19:30

昨年のcorichアワードで2作品もベスト10に入った空想組曲。私個人的には数年前大好きだったけど去年はちょっと浸りきれなかったりしたので、ちょっと今回どうかなぁ?って思いながら伺ったんですが…。

初めてほさか作品に出会った時の衝撃再び!と思えるすばらしい作品でした。

オズの魔法使いをベースに、作家や漫画家志望の若者たちの物語。

もう20年もヒット作「オズの世界」の連載を続けているドロシー先生(藤田記子)。ダークなその作品のせいで集団殺人が起きてもずっと書き続けていた。その「オズの世界」を読んで作家になろうとした4人の若者達が、ある日ドロシー先生と出会って…。

前半は普通に物語に乗って「なんか泣けそうな話ね~」くらいな感じで観ていましたが、途中、作家とは、とか、作家が書く理由、とか、読者の反応の計算、とか、作家志望の若者達の議論の中身が凄まじくなってきてから目が離せなくなりました。物語の中のコトバとしても、作家ほさかようから発しているコトバとしても、すごく力強く生きている感じがしました。コトバの受け手として、観客として、どうしよう、何を自分は受け取ってるんだろう、みたいな感覚。ぐちゃぐちゃと頭の中をかき回されて。

それを助長したのが、俳優さん達の佇まい。すばらしい。ちょっとした目の光、立ち姿、表情、一つ一つがしっかり場面に呼応してて。

ドロシー先生役の藤田さんの他では観たことない落ち着いた風情、北の魔女役の川田希さんの涙、喫茶店店員役の梅舟惟永さんの恋する切ない顔、カカシ役の斎藤陽介さんの姿勢、ブリキの久保貫太郎さんの落胆顔、ドロシー役の小野川晶さんの心を抜かれた時の目、中田顕史郎さんの二役の佇まいの違いっぷり。悪い人を演じた井俣太良さんと二瓶拓也さんの嫌な感じは気持ち悪くてゾッとしました。

最近物語だけでは泣けないと感じてて、これも物語重視だけだとやだなって思ってたんだけど、この作演出俳優の三位一体感に涙がでました。この場に、劇場に来られたことを幸せに思いました。なんか行ってよかったな。改めてお芝居を好きになりそうです。

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