クロムモリブデン「裸の女を持つ男」2011/4/23 19:00
今回のクロム3回目。大脳を直接刺激してくるような快感に、観たいっていう衝動が抑えられない。芝居自体が麻薬
3回目にして初めて最前列を離れ全体を俯瞰。わぁ、ずいぶん印象違う!最前列フリークの私としては大概その印象の違いは、やっぱり前の方がよかったってなるんだけど、クロムの場合でもRED THEATER5列目くらいで物足りなくなるんだけど、今回は引きも良い!キャラ勝負な感じだから表情や汗や唾がないと、って思ってたのに意外。
舞台を隅から隅まで使い切ってること、フォーメーションも美しいこと、に加えて、遠くても好きだった最大の理由はそれでも届いてしまうキャラの強さとそのキャラが全体を渦にして立ち上げているグルーヴ感。
これはいつもどおりなんだけど、ほんっとうにキャラが強い!観れば観るほどいろいろな細かいキャラ設定まで見えてきて楽しい。
どこの国の人やらよくわからない籠目さん(久保貫太郎)、見た目も中身もキレッキレでヤバイ麻酔さん(森下亮)、回を重ねるごとにえげつなく髪を振り乱す瀬呂利ミミ(幸田尚子)、顔さえ出さないのに誰だかはっきりわかるオビー(小林義典)、清楚なお姉さんなのに亀の頭をなでなでしちゃってる江口チグエ(木村美月)、などなど。
そしてなんといってもカメラマン・サソリの甚六(板倉チヒロ)!中腰の怪しい動きや舌の使い方が最高。久々のクロムでの登場がひどく生き生きのびのびしていて魅力的。
みんなキャラがアレほど強いのに、お立ち台やらのメインでの動きだけでなく受けのリアクションがまたすごくおもしろく、しかも我も我もと前に出ているのに全体としてバランスよく圧倒してくるから大きな渦となっての迫力になっているように思います。終盤、うわぁっと物語もパフォーマンスも全体が一つになっていき、その完成図が一枚の絵のように浮かんでくるから、遠目からでも圧倒されちゃうんだろうな。
その構図の組み方が演出の青木さんの美学のように思えます。かっこいい。
3回の予定でしたけど、やっぱり4回観ることにしちゃいました。次はどんなところにわくわくできるのか楽しみ。
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