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黒色綺譚カナリア派番外公演「犬と花」犬編 2011/4/28 18:30

番外公演、赤澤ムック作の戯曲を二人の演出家がそれぞれ違う役者を使って。DULL-COLORED POPの谷賢一さん率いる若手・犬チームと、鉄割アルバトロスケット牛嶋みさをさん率いる30代以上・花チーム。この顔合わせ、全く想像つかない。

焼き鳥屋と看板出しながら犬の肉を食べさせている二人の青年。それを知っている幼馴染の女は弟分に惚れられ、兄貴分に惚れている。その二人の青年が憧れる女。その弟はエロ写真を売ることで生計を立てているが、姉には秘密にしており。

まずは犬編、谷演出から。

ストーリーに忠実にアングラ風な雰囲気。昨年のProject文学をちょっと彷彿とさせるような。毒々しく激しくありながら、ちゃんとそこに生きる人たちの在りようを描いている。

愛した人の前では人は犬となり下がり、犬としてでもいいから愛した人に愛されたいと冀う。その熱量を強く感じてどきどきしました。

エロ写真を売る弟・小四郎役の井上みなみさんの一皮向けた達者な演技が瞠目。かわいらしい女の子のイメージが強かったけど、ぱっと場面を変え、流れを作る。

小四郎の姉を演じた牛水里美さんはこういう役を演じたら右に出るものなし。エロさ、はかなさ、小ズルい感じ、素晴らしい。

視覚的な衝撃と、あまりにもストレートな物語への寄り添い方が、谷さんらしくてよかったな。目を背けたいのに指の間から観ちゃう感じ。

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