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ブス会第2回「淑女」2011/5/3 14:30

ブス会ようやくチケット取れました。ある意味予想はできるけど、なんだか観たい。ある一定のクオリティー保障のある団体かと思える。

清掃会社に勤める4人の女。リーダー格の前田(もたい陽子)、リーダーに媚び諂う鈴木(岩本えり)、モデルをしたり女社会からやや逸脱する吉岡(遠藤留奈)、新人だけど何か裏がありそうな小島(望月綾乃)。ま、ここまでの女優が集まっているのもぞわっと背筋を撫ぜる感じで。

女が集まった時の居心地のよさと悪さを知り尽くし、しかもこの年齢特有の相手への距離の詰め方をとっても上手に切り取った作品。

リーダーの前田キャラは女社会のリーダーの割りにさばさばして付き合いやすそうなおばちゃん。ここはおばちゃん、ってのがミソで、だから客観的に自分を置けている、けど自由におやじギャグを放ち続けたりする。鈴木を演じる岩本えりさんのオバちゃん具合が本当に本当にいやらしく、素晴らしいくらいにねちっこく、15年位前の結婚に夢見てた頃なら好きになった人に無言電話をかけちゃってたような雰囲気を醸し出している。に対して、女社会からの離脱はできないことを知っているからどうにか自分の居心地いい部分だけを使ってやろうとするしたたかな遠藤さんのキャラは、ブス会での定番になればいいといいくらいあっけらかんとしててすっきりする。望月さんはこんな地味な現場をライターとして雑誌に載せようとするだけに野心的ではあるから、やはり年代としても新人類って言う扱い。

テンポもよく時間的にも短く、わかりやすい、非常に優等生な作品。でもやっぱり面白いです。女子の集いだからってところで、構成や空気作りって言う演出部分と、演出家に信頼されている濃ゆくて堅い女優陣が両翼として支えあってる。

堅実だけど、ホームラン的な要素はないのが少し残念。ポツの女シリーズだったらも少し冒険もあったのかなとか思ってしまう部分も含めて。たぶん期待が大きいからもっともっと、と思ってしまうんですね。

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