M&Oplays プロデュース「鎌塚氏、放り投げる」2011/5/21 14:00
はい、またちょっとお高いお芝居を観ようシリーズです。本多劇場も久しぶりだなー。三宅弘城さん好きなんです。ペンギンプルペイルパイルズの倉持裕さんの作演出だし。
とある華族、羽島家に仕える鎌塚氏。親の代からの羽島家執事。家の使用人たちを取り仕切り、主君の危機を救おうと奔走する、スーパー執事の鎌塚アカシ(三宅弘城)。主君の財政難を救うために格下の客・堂田夫妻(片桐仁・広岡由里子)からどうにかお金をもぎ取ろうとしたり、同僚の女中(ともさかりえ)と堂田家の執事(玉置孝匡)の結婚を祝おうとしたり。
脚本も演出も俳優たちも、なんだかどこまでもキュートでコミカル。好き好き、愛しちゃうー。うそ臭くてバカらしいのにね。
変な設定の中でもキャラクターたちが一生懸命生きていて、どの人も自分の生き様をちゃあんと全うしていて、仲間たちや相手のことをすごく考えていて、っていう根本的なあったかさがいとおしいんだろうな。すごいバカなのに、ウケを狙ってバカをしてるんじゃないから。だから好きになっちゃう。
倉持さんの持っている世界の中でもずいぶん優しい感じのところに、三宅さんの万人受けする素敵な間抜けさ、そこに付けこむ気の強い女中や敵の男爵たちの憎めなさ、キャスティングも演出も完璧。
タイトルにもつながるラストシーン、なんて美しい!ここまで印象に残るシーンもない。私、わりとラストシーンをすぐ忘れちゃうんです。覚えてようとしても忘れる情けない記憶力なんです。けどこのシーンは格別。そっか、鎌塚氏、放り投げちゃうんだぁぁ。やっぱりここでも愛。
この鎌塚氏、シリーズ化したらいいと思います。執事・鎌塚氏は見た!
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