平田オリザ演劇展vol.1「走りながら眠れ」2011/5/8 15:00
平田オリザさんの演劇展、3週間にわたって開催中だけれども時間が不規則なのと演目の豊富さで全然行けない。。。この1作品だけかも。
でも平田オリザ作品、できすぎている感や計算されつくしている出来上がりがちょびっと苦手な自分としてはこれもそれほどの期待はなく。
大杉栄(古屋隆太)とその妻(能島瑞穂)の二人芝居。二人の日常を静かに見せます。
いや、しっとりとしてバカバカしいくらい日常で、でもちょっぴりエロくってドキドキする。素敵な夫婦の姿でした。こんな夫婦になれるならぜひとも結婚したい。時代も時代、関東大震災の前後、こんな頃にこんなにウイットに富んだ会話を交わし、しっかりと心が交流している夫婦。
妻役の能島瑞穂さん、清楚でおしとやかな雰囲気なのに、ちらちらと見せる女な部分、メス的な部分。完全に夫を翻弄し、でも計算と言うよりのびのびと自然な姿が素晴らしく魅力的。また声がいいんだな。
たまたま帰りの電車で、1000年前の平安時代の妻選びは今で言う家庭的ってことじゃなく、ラブレター代わりの短歌で誘惑されてもさらりとかわせる知性といざと言うときに招き入れられるたくましさ、が求められていた、みたいな記事が。まさにこの夫婦はそんな感じ。ツンデレを地で行ってる。かっこいいな。結局帰り着くのはそこか。
ということで、平田オリザ作品、やっぱりすげえ。間の取り方とか、空気の凍りつかせ方とか、二人の間の無駄な動きとか、すべて計算されているんだろうけど、それでもドキドキしましたから。
これ、せっかく二人芝居でセットもそれほどなくできるんだから、いろいろな組み合わせでたっぷりやってくれたらいいのに。
| 固定リンク
« 箱庭円舞曲第十六楽章「珍しい凡人」2011/5/8 17:00 | トップページ | 演劇ワークショップ・ファシリテーター養成講座成果発表会「わたしたちにできる、10のこと」ワークショップ 『え、そんなこと考えてたの?』 2011/5/4 11:00~14:00 »
「演劇」カテゴリの記事
- 電動夏子安置システム「3483」2018.02.09 19:30(2018.02.10)
- MCR「貧乏が顔に出る。」2012/9/23 19:00(2012.09.24)
- 「日本の問題 Ver.311」2012/3/8 14:46(2012.03.09)
- ひょっとこ乱舞「うれしい悲鳴」2012/3/7 19:30(2012.03.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント