ナカゴー特別劇場 vol.4「月餅」2011/5/1 20:00
ナカゴーラストは日を変えて。最初2本でナカゴーの魅力を堪能した気がするから、これはどうくるのか期待やら不安やら。
いじめ相手だった友達・赤羽くん(鎌田順也)が転校することになり、校舎裏に呼び出して謝ろうとする江良ちゃん(日野早希子)。江良ちゃんの謝りぶりを確認しようと影から覗く顔ちゃん(森勢ちひろ)、ヨーヨーマ(正木尚哉)、馬(泉政宏)。謝り方が高飛車で全く謝ってないとダメ出しをされ、謝り直しに行くことになった江良ちゃん、その途中で顔ちゃんのおうちに寄らなくちゃならなくなり、寄ってみると顔ちゃんのお姉さん(神戸アキコ)とその彼氏(篠原正明)がとんでもないことをしていて…。
ナカゴーのザ・中学生!いや、制服は着てるけど中身は小学生だな。その会話だけでもぶっ飛ばされるのに、まるでそれはおまけかのような後半の展開。恐れ入ります。
ナカゴーは、子供が子供なりの理屈をつけてどうにか相手を丸め込み、自分の意見に賛同させようとする様子を描くのがとても上手。夢と甘酸っぱさを混ぜこんだ回想の中の中学生じゃなくて、ホントにこんなこと考えてたよな、子供ってどこまでも自分本意で勝手で残酷だったよな、相手を出し抜いて自分の味方を増やそうっていう浅ましい考えだったよなっていうのをがんがん並べられてうっかり歯軋りしそうになるような子供像。前半はそんな苦々しくかわいい会話を。笑いながら心がちょびっと痛い。
オープニングのの鎌田氏と日野さんの会話は、その場面のためだけに観に行く価値アリ。あれが延々続いても私は満足だな。それだけ定番でもあり、気持ち悪くもあり、忘れたい中学時代でもあり、って感じ。
後半は窮地に陥った時の、そんな場面でもやっぱりずるい子供たちが堪能できます。さらに神戸さんや篠原さんといった気持ちの悪い大人が子供の窮地を作り出してるのが、マジ怖!これは失禁モノです。
やっぱりハマる、癖になる!ナカゴー観とかなくちゃダメ。
| 固定リンク
「演劇」カテゴリの記事
- 電動夏子安置システム「3483」2018.02.09 19:30(2018.02.10)
- MCR「貧乏が顔に出る。」2012/9/23 19:00(2012.09.24)
- 「日本の問題 Ver.311」2012/3/8 14:46(2012.03.09)
- ひょっとこ乱舞「うれしい悲鳴」2012/3/7 19:30(2012.03.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント