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パーシモン・パレット・プログラム2011演劇コース発表会「201107301430→」 2011/7/30 14:30

中学生・高校生対象のWSの発表会。目黒区の主催で2006年から続いているそうです。過去には柴幸男さんや明神慈さんらが講師で。今年は多田淳之介さん。ということで観に行きました。

4日間、一日4時間のWSのあとの発表。デスロックメソッドを刷り込んだというだけあって、おもしろい。

参加者は中2から高3までの23名、わりとリピーターが多い様子。

目をつぶって周りを探りながら自分の主張を訴えながら出てくる演者。次々と言葉を紡ぎ。相手に触れない状態から、曲が始まるとタッチ。そして全員が広がった後、お互いの名前をいろいろな言い方で繰り返しながらさまざまな動き。ひたすら動く。倒れる。声を重ねる。日常生活のマイム。さらに動く。って本当にデスロック盛りだくさん。

観たことない感じとして面白かったのは声の重なり。いろいろな高さで合唱のように「あー」が重なるだけですごい音響。重なる声が男子女子・声変わり前後でいろいろあるもんだからすごく美しかったり不協和音だったり。不安になったり幸せ絶頂だったり、これだけでしばらく楽しめる、と思いました。

全く見も知らない中高生がやってもおもしろいんだな、これ。むしろそれだからこそのオモシロさをしっかり引き出している多田さんの対象者へのlove。

私には、未来について悩みまくっている現在から、生まれてからこれまでの幼いころの自分を振り返り、さらに未来の自分のさまざまな人たちとの関わり、そこからまた過去に戻ったり現在の悩みを考えたり、っていう時間を行ったりきたりする姿に見えました。

10代だから感じる、大人への疑問や不満を思いっきりぶつけ、不安を訴えながらも日々のちょっとした楽しみをきっちりモノにしている、そんな姿がまぶしい。

でも大人なはずの自分もなぜかその場所に混ざっている気分にもなる。観る側でもあるし演じる側でもある、参加者とは思いは共有はしないけど、どちらにも自分が存在するって言う感覚は共有していると思う。

本番終了後に参加者が客席にやってきて自分の関係者と交流する様は、小劇場の終了後のご挨拶とは大きく異なり、のびのび自由でうらやましいくらいでした。親との面会とか、彼氏のダメだしとか。

もっともっと観ていたかったな。

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