犬と串「愛・王子博」 2011/7/29 14:30
早稲田劇研の犬と串が初・学外だそう。元気だからな、この人たち。楽しそう。
本公演はまだ一度しか観たことないです。企画ものばかり。だからしっかり観てみたい。
生まれたときから外の世界となじめないまりあ(鈴木アメリ)。小学校で転校してきた亀頭三兄弟・大毅(満間昂平)、興毅(佐原裕貴)、和毅(守屋雄介)と知り合うが同級生の大毅には意地悪されるばかり。身寄りのないまりあは幸せになるためにダッシュ村へと送られる。残った亀頭大毅は内藤くんに勝負を挑まれて負け、一家離散の羽目になりやはりダッシュ村へ。。。
とストーリーは書くのもバカバカしいはちゃめちゃ。出てくるキャラ出てくるキャラ強烈で。下ネタもたっぷり。
下ネタやりたいだけかいって突っ込みたくなるような安易な流れもあるけど、完璧にやりきるから気持ちいい。パンツ脱ぎたかっただけじゃん、みたいな場面もすごくバカだな、って思うけどかわいいんです。
どの場面、どの行動をとってもかわいらしすぎる。リアルに生々しくても、体当たりが力強くても、どこかキュート。どんなに汗を流して汚くてもメルヘン部分がある。だから苦笑。
パンツを脱ぎまくる大毅を演じる満間昂平さんなんてごつごつして赤髪で、低くすごんで見せたりして、どこもかわいい要素なんかないのに全体通すとなんかお茶目に見えちゃう。不思議なみせ方しますね、この演出。
挨拶したがりの男の子・女の子の藤尾姦太郎さん、石澤希代子さん、表情とか子供が見たら泣きそうなほどひどいんだけど、かわいくて引き込まれる。他にもたくさんの役を演じてたお二人、どれをとっても魅力的でよかったです。
エンディング。まぁ、ここまでやっていいのか、外で初めてやるのに、ってところですけど、それもキュートに見せきっているんです。愛です。誰からの誰に対する愛かわかんないけど愛いっぱい。感動してうれしくなっちゃった。いろいろと凝視。
一列目に座ったため、目線がかなり危うくなっちゃいましたけど。でも凝視。
醜くても汚らしくても、いろんなものが飛んできても、元気がいっぱいで愛がいっぱいで、愛くるしい。エネルギーを分けてもらって幸せです。爽快感たっぷり
せっかく楽しい気分だったのだけれど、いまどきの観客なのか、学生っぽい女の子が芝居中にしゃべってるのが気になりました。別々に複数。「わ、キレた!」とか「今、なんて言った?」とか、普通に台詞繰り返したりとか。おばちゃんにありがちな反応かと思ってたけど、近頃の客席に多い気がする。おうちでテレビ観てるのと違うぞ、と言いたくなりました。
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