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ブラジル「さよなら また逢う日まで」 2011/8/14 18:00

ひっさびさの一日3本立てのラスト。

これはアゴラでの初演も観てます。紀伊国屋ホールみたいなでっかいところでの試み。キャストも大半が一緒で。

ありがたいことにこんな広いホールで最前列で鑑賞。テンション上がる!あの方々をこういう場所で近く観られるのはまた普段の小さい劇場とは違った意味に感じる。

ストーリー・設定はほぼ初演と変わらず。あんまり細かい部分覚えてないって思ってたけどそうでもなかった。

現金輸送車を襲って失敗した一団。仲間の一人・伊藤(西山聡)が犠牲に刑務所に送られ、それ以外のメンバーは逃れて今は、それぞれの生活を送っている。伊藤から連絡を受けて千葉(中川智明)がみんなを集めたが。

初演の感想はこちら。http://bit.ly/pRvhoL

すごい、最初の場面で伊藤と千葉が出会ってからのオープニング、ってとこで鳥肌。かっこいい!渋い!かっこいい!

初演の印象として、私は設定のうそ臭さが気になった印象だったんだけど、劇場がでかくなって舞台の空間が広がったらそれが全く気にならなくなり、フィクションとして受け取りやすくなった気がしました。嘘は嘘でよし!っていう寛容さって結構劇場の大きさと関係するのかも。

伊藤の軽さとこだわり、千葉のいろいろと考えてはいるけど微妙に宙ぶらりんな渋さ、ムショ仲間だった青木(諌山幸治)の浅はかさ、そうそう!と思いながら。この味がよかったんだと。

前回とメンバーが代わったところでは、クールな女・矢野(高山奈央子)のドスの利いた雰囲気、すごくよかったけど存在感がありすぎてあっさり殺されたのがちょっと納得いかず。かつて撃たれた女・宮下(奥田ワレタ)はすごく色っぽくて、影があって、足がきれいで。ホームでのコメディエンヌぶりを忘れるほど、しっかりマドンナたる風格。現金輸送車を運転する男(信國輝彦)はなんとなくなじんでるのに不安定で信頼できない感じがすごくはまっているように思いました。

全体として初演よりブラッシュアップされてて、あぁ、こんなふうに大きめの劇場にも適応してなじんでいくんだなぁと嬉しい感じ。お盆時期の3日間限定がもったいないくらい。

最前列でほんとありがたかった。全て堪能しました。

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