開幕ペナントレース「アントンとチェーホフと桜の園」2011/8/25 19:00
夕方から時間が余ったので上野公園で一休み。蓮の花のつぼみと葉を見つつ、その上空の遠くに流れる雲を眺める。なんだかこの世じゃないようなうっとり感。
そんな不忍池のほとりの水上音楽堂。近くを何度も通りながら入るのは初めて。
日没と同時の開場でした。なんかいい雰囲気。屋根はあるけど野外の自由さもあり、飲んだり食べたり、おしゃべりに興じたりしながら開演待ち。
したまち演劇祭in台東の一環の作品。この演劇祭、運営委員長に橋爪功さん。上野から浅草あたりの劇場やいろいろな会場で一ヶ月弱に渡り営まれてます。まだ2回目だそうですが。
さて、開幕ペナントレース。久しぶりに観ますが、ちょっと独特の展開を持っており、最初はうん?って思ったのに慣れてくるとハマってくる快感があるんです。
金髪のヅラをつけて、でもいつもどおりの雰囲気で登場。「説明できるなら観る必要ない」と言い切っているとおり、なんともいいようがない。必死な形相がかっこよくもありダサくもあり。
登場シーン、動きのスローさ、照明、口の開き方、それだけで感動しました。
中身はチェーホフだったっけってことを忘れるくらいのアレンジ。アントニオ猪木やチェ・ホンマンやキムチやら。石つぶてが飛びまくったり三角倒立や組体操に興じたり。
はい、まったく説明になりません。
とにかくバカだけどエネルギーがあり、笑えるけど必死で、力の限りを尽くしているのが好きなんです。
声が潰れながらもがんがん通しているのもいい。野外だからたぶん拡散しているんでしょうけど、それでも伝わる張り具合。
全身タイツは定番スタイルなんだけど、あんなに汗かいて動くのに身体が微妙に締まっていない感じとかも、人間くさくて暑苦しくて、いい。
俳優さん同士の距離が近くて、匂いたちそうなのもいい。
水上音楽堂だから水を使った演出がもっとあってもキレイだったかもと思いつつ、最後のきらきら輝く紙ふぶき&汗にうるん。
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