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2011年10月

FUKAIPRODUCE羽衣「甘え子ちゃん太郎」② 2011/10/22 14:00

夜には旅行に出発するというのに、何も荷造りできてないのに、どうしても観ておきたくて、やっぱり行っちゃいました、甘え子ちゃん太郎。

そして、ドハマリしちゃいました。

今回、テンポもゆっくりで歌もいつもより少なめだったから、一度め観たときには特に前半、少し物足りなさがありました。しかも愛を語らう二人以外の場面はキャラクターも様々で、個々の場面はすごい面白いんだけど、場面どうしが自分の中では繋がっていませんでした。

二度めを観て、言葉がよく聞こえる分その場面ごとの物語がよく見えてきて、改めて糸井さんの言葉のセンスとキャラ設定にニンマリ。かっこいいよ、優しいよ、強いよ、きゅんきゅんしちゃうよ。

一度めよりしっかり作品を捕まえられてるっていう感触。

歌詞カードを読んで、一度観て、っていう状態でもう半分くらいは一緒に歌えちゃう感じなのも楽しくなっちゃって。口ずさみながら観ちゃいました。
で、時に笑い、時に涙ぐみ、歌いながら普通に楽しいなあって思っていたんですが。。。

終盤のある瞬間、本当に堤防が決壊したかのように自分の目から涙が!なんだ、どうした、私?急に襲ってきた大きな感動の波。何かが降りてきた!まさかの号泣でした。唐突で、説明ができないけど感動してるっていうことだけ感じられる。何がどうという理屈を離れた、本能的な衝動。

あの瞬間で永遠に時が止まってしまえばよかった、なあんて思ってしまう。

おそらく一度観て感じて、それから考えて咀嚼して結び付いて、自分の中に作品が落ちてきて、そこで改めて目の前で起こっていることに戻っているから、震えるほどのモノを受け取ることが出来る。

こういう瞬間があるから劇場通いもリピートもやめられなくなるんですよね。

にしても、マチネでコレがキタのはやばかった。。。帰り道明るい中で駅まで歩きながらオンオン泣いている怪しい人でしたcoldsweats01

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ゴジゲン「極めてやわらかい道」2011/10/17 19:00

グローブ座でのジャニーズ公演後の松居大悟さん。ホームでの作品は私は一度しか観ていないので、今回超魅力的なキャストに惹かれて。

本当にすごいメンバー。猫ホテの村上航さん、The Shampoo Hatの野中隆光さん、動物電気の辻修さん、ハイバイの吉田亮さん、そしてコテンの川島潤哉さん。駅前劇場では驚異的な集合。

あるピンサロ嬢を姫と名づけて、自分たちを姫を守る兵士と位置づけ姫の日常を追いかける男ども。出勤・帰宅時間から好きな食べ物や彼氏との会話まで細かく細かく、ねちっとストーキング。姫の好きなモノにちなんで自分たちにハンドルネームを付け、お互い呼び合い、それ以外のプライベートを持たない日常。けれども姫の彼氏・王子の借金を背負ったことから借金取りが、彼らが姫を守る王国に入り込んできて。。。

設定はかなり面白く、間抜け男子好きの私としては興味をそそる状況。バカであればあるほど男子は輝いているように思ってしまう。それがたとえおっさんであってもね。

奇抜な設定だけれど、起こる出来事にはなぜか引き込まれていきます。展開からずーっと目が離せない。

俳優さんそれぞれが面白すぎる。辻さんの妙な祈りや無駄な動き、吉田さんのリラックマぶり、村上さんの胡散臭さ、川島さんの自信たっぷりだったり弱気になったりする様子の気持ち悪さ、まさにテッパン。

だけど、テッパンすぎるところが玉に瑕。そこがおもしろいのはわかってるってところをずっと押してくるんです。

前回の「トラストいかねぇ」で思った、俳優さんの使い方がとっても上手で売りどころをわかってるって言うのが裏目に出た感じ。

私としては絶対面白いけど見慣れている俳優さんだから、その演出家さんならではのここが面白い!ってところを押して欲しかった。これはたぶん以前ゴジゲンを観たときも思った事な気がする。やりたいことはやっているのかもしれないけど、どこか俳優さんに媚びているように思えてしまう。得意分野を頑張ってくださいっていうような。

ストーリー的にも最終的なまとめかたはやや乱暴で、もう少し姫にハマッた男たちのそれぞれの事情と完結の仕方を見せて欲しかったように思いました。俳優さんのうまさで押し切られただけで、お話として腑に落ちる感覚は薄かったように思います。

もしかしたら、本当にただただおもしろいと思ったところをその場に置いているかもしれないんだけど、もうちょっと作品としての魅力や俳優さんの底力を感じたかったな。今ひとつ物足りない。

俳優さんが面白いってのは前提としてあるので、たぶんこの俳優さんたちを初めて観る人ばかりならば、次もどんどん観たくなるのは確か。劇団員さんも、俳優としての松居さんも面白かったです。

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マームとジプシー「Kと真夜中のほとりで」② 2011/10/18 14:00

追加公演があって助かりました。リピートできます。

一度観て消化不良気味だったので、もっと観て浸りたい。

真夜中にまつわるエピソードとKにまつわるエピソードが私の中ではうまく結び付けられなかった。全体観た後ではどうみえるかな。

ちょっと離れて引きで観たら、だいぶ見え方が変わりました。

まず、舞台中央の四角。私の見え方として、ある時はプロレスのリング、ある時はお部屋、ある時は魔法陣、ある時はお布団の上、ある時は町全体、ある時は四角錐の底、ある時は湖のほとり。その四角の中にいること、いないことが意味深。

四角がそう見えてくると、自分の目線のフォーカスが絞られ過ぎてたことに気づきました。Kの物語、真夜中の物語、これらは独立したものではなく、フォーカスを緩めると同じ町で起きている出来事だった。しかも時間的には数年にわたる状況。

これまでのマームとジプシーの観かたにとらわれちゃって、狭く閉じた社会における個人的に共感できる出来事を求めちゃってたから、気づけなかった。

気づいたら思いっきり俯瞰。どの場面においても裏で起こっていること、同時刻に起きている事件、過去の出来事、いろいろ思いを馳せることが出来ました。その時舞台上では動いていない登場人物も、私の頭の中では動き回る。

学校の先生が出てきてそのジェスチャーを観て、その観方でよかったんだとわかり、ますます楽しくなりました。

大きく世界が広がったせいか、時間的には体感は長く感じました。実際2時間のところが4~5時間観ていた気分です。これはもっと短いほうがいいと言う意味ではなく、真夜中の時間がそっくりそのままそこにあった、っていうような。まだまだ観ていたかったとも思えます。

ふんわり浮かび上がって飛び回り、空から眺めていたような感覚だったので、終わった後は心地よい疲労感を感じました。

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マームとジプシー「Kと真夜中のほとりで」 2011/10/15 18:00

すごいペースでの公演とチケットの取れなさが半端ないマームとジプシー。ほんの2年ほど前は「遠いから。。。」なんて二の足を踏んでいたのに、近頃は多少の遠さは目をつぶってしまうな。

でも今回は近場の駒場アゴラ劇場。ありがたい。けどよけいチケットは取りにくくなる。もちろん始まる前から売り切れ。繰り返し観たい派としては厳しいな。

ある街の真夜中の風景。眠れない人々。そんな背景の中、行方不明になったKのエピソード。Kを巡る人たちのお話。

当日パンフにある通り、ひたすらに真夜中について追いかけていく。眠れない夜の過ごし方やら、その時間の街の姿。

午前1時の食卓や台所や街の様子がすごくぎりぎりと描かれ、生きていくことや寂しさ、自分の持っている時間についてさまざまに思いを馳せ、その場を一生懸命過ごしている俳優の姿にくらくらしてしまいました。痛くて、孤独で、でも眠れないと言いつつ眠らないのではないかと思えるような強さ。

中盤以降、Kに関する物語が展開されます。

やや盛りだくさんな印象。前半、自分としてはかなり真夜中という時間に魅了され、浸り、その時間の中でのさまざまな人間模様の繰り返しから自分の体験にフィードバックしていくって言うすごく幸せな時間を過ごしていました。そこからのちょっとミステリー風の物語展開に、ちょっとついていくのをしんどく感じました。

おそらく、作演出の藤田さんの抱える世界としてはすごく自然なつながりなんでしょうけど、それを知らない観客としてはKを巡る物語と、真夜中と言う時間の甘やかな力をうまく結び付けられなかったように思いました。私は、あまりに真夜中という時間にどっぷり浸かってしまったので、そこから物語世界に戻りにくかった。

登場人物が多いのも、マームとジプシー常連組とそれ以外、のように思えてしまうのが少しマイナスポイントに。

今回は珍しく音楽を多用していて、音楽の雰囲気による誘導があったように思えました。台詞や動きが繰り返されてても、音楽が変わることでまったく違った印象。面白かったです。さらに音量もかなり張っていて、わざと台詞を聞かせないのかな、みたいな場面もあったのが新鮮。

前回に引き続いてのハードな動き、俳優さんはかなり大変だったろうなと思います。けど、やはり常連組の成田亜佑美さん、吉田聡子さん、召田実子さん、尾野島慎太朗さんはさすがな感じでした。疲れ具合やその時の台詞、さらに人が動いている時の表情や目線。演出の細やかさとそれに応じてる俳優の力が。

中身の詰まった展開だけにやっぱり繰り返し観て納得したい感じが強いです。身体やリズムを使って感覚に働きかける部分と、物語的な展開に頼る部分のバランスを観る側としてどうとればいいのか。かなりチャレンジングな作品に思えました。

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