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マームとジプシー「Kと真夜中のほとりで」② 2011/10/18 14:00

追加公演があって助かりました。リピートできます。

一度観て消化不良気味だったので、もっと観て浸りたい。

真夜中にまつわるエピソードとKにまつわるエピソードが私の中ではうまく結び付けられなかった。全体観た後ではどうみえるかな。

ちょっと離れて引きで観たら、だいぶ見え方が変わりました。

まず、舞台中央の四角。私の見え方として、ある時はプロレスのリング、ある時はお部屋、ある時は魔法陣、ある時はお布団の上、ある時は町全体、ある時は四角錐の底、ある時は湖のほとり。その四角の中にいること、いないことが意味深。

四角がそう見えてくると、自分の目線のフォーカスが絞られ過ぎてたことに気づきました。Kの物語、真夜中の物語、これらは独立したものではなく、フォーカスを緩めると同じ町で起きている出来事だった。しかも時間的には数年にわたる状況。

これまでのマームとジプシーの観かたにとらわれちゃって、狭く閉じた社会における個人的に共感できる出来事を求めちゃってたから、気づけなかった。

気づいたら思いっきり俯瞰。どの場面においても裏で起こっていること、同時刻に起きている事件、過去の出来事、いろいろ思いを馳せることが出来ました。その時舞台上では動いていない登場人物も、私の頭の中では動き回る。

学校の先生が出てきてそのジェスチャーを観て、その観方でよかったんだとわかり、ますます楽しくなりました。

大きく世界が広がったせいか、時間的には体感は長く感じました。実際2時間のところが4~5時間観ていた気分です。これはもっと短いほうがいいと言う意味ではなく、真夜中の時間がそっくりそのままそこにあった、っていうような。まだまだ観ていたかったとも思えます。

ふんわり浮かび上がって飛び回り、空から眺めていたような感覚だったので、終わった後は心地よい疲労感を感じました。

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