コテン「魔」① 2011/11/10 19:30
昨年夏からずっと次を楽しみにしていた、川島潤哉さんのコテン。今回から片仮名になってる。
公演前に出来上がった脚本を配布するサービスをするとのことで、もちろん私は食いつきました。中を知っていた方が楽しめる派なので。何度も音読しました。声に出して読みたくない日本語でした。
川島さんがこれを演じたら…っていうのが半分すでに聞こえて来るような、興奮。
後半の収束は全く予想もつかず、読んでもちっともわからないままだったんですが。
で、初日。答えあわせをするかのように川島さんの言葉が頭に響き、スッゴクおかしい。
今回先生と生徒の場面、自殺した女、介護ヘルパー、幸せ自慢の女、入院中の患者、のど自慢の司会者、個々のエピソードがとても分かりやすく、ふんだんに笑えます。ことばの切れ味もすっばらしくて、名言多数。ひどい暴言なんだけど、我が意を得たり、なフィット感でした。
その分後半のテンポの変化に戸惑ってしまい、ただただ空気の圧迫だけを感じて。
たぶん先に読んでいたから、その答え合わせ的な見方になってしまってた気がする。
掴みやすさに満足しちゃったけど、当然それだけじゃないのもわかっているからそれを捕らえられない自分への不満は残ってたけど、私の場合コテンっていつも初回じゃちっともわからなくて当然、だからまぁ、次に楽しもうかと。
ただ、今回意外だったのは、その時はあまり思わなかったけど、家に帰ってからや次の日仕事に行くとき、すごーく幸せで楽しくて、頬が緩んでたことでした。なぜだか癒されまくってた。決して癒されるような作品じゃないはずだったんだけどな。どうしてだろう?長く続く幸福感に包まれてました。
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