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ひょっとこ乱舞「うれしい悲鳴」2012/3/7 19:30

ひょっとこ乱舞、発展的解散前の大爆破公演。

最後の最後にしっかりまとめてくれました。どっぷり浸らせてもらいました。

感度の鈍い男の子と鋭すぎる女の子の物語。

近未来。世の中は政府の決めたルールを守らせる「オヨグサカナ」によって治安維持されている。たとえどんな理不尽なルールだろうと例外なくルールはルールと徹底されることにより、市民は殺されてしまうこともある。幼いころのトラウマにより痛覚を失った男は、人を傷つけることも命令ならば従ってしまう「オヨグサカナ」の一員となり、命令を執行する中、あらゆる感覚に敏感になりすぎた女の子と出会い、恋に落ちる。そんな中、「遷延性意識障害患者は臓器移植のために殺してよい」というルールが出され、女の子の母親がくも膜下出血でそのルールの対象となってしまい。。。

ストーリーも群舞も構成も舞台美術も、ああ、ひょっとこ乱舞だなぁとうならせる。私、自分で思っていたよりずっと、ひょっとこ乱舞の作品、好きだったかもしれない、と思いました。

演劇ってどんなものなんだろうってわくわくして観ている頃に、これでもかこれでもかと楽しくてかわいくて素敵で痛くてこそばゆくてって感じを投げかけてくれるような作品。

すごく計算されてきっちり作られているのに、ちゃんと逃げ場というか掴みきれない部分も準備されていて消化し尽くすことは出来ない。

今回は割と後ろのほうの席で観たせいか、すごく視覚的な美しさに目を惹かれました。照明も、物や人の配置も、群舞も。特に群舞はふわっとした中に規律がしっかりしていて。

ちょっとしたエピソードが心に残りました。「オヨグサカナ」のクロカワさんが組織に異議を唱えて話し合う場面。いじめられていた女の子の卒業式の日、同級生がおうちを訪ねてくる場面。

井上陽水の「夢の中へ」に載せて、恋に落ちていた二人がアンビバレントな感情に揺さぶられる場面が特に印象的でした。あまりにも幸せで寂しくて、その場面以降の言葉が自分の中でほとんど消化できなくなってしまったくらい。

2時間越えでちょっと長めではあるけれど、もう一度観ようか迷う。次のユニットに進化しても演劇的楽しさ満載な姿勢がキープされているといいな。

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